【初心者・未経験者向け】Webライターの始め方とは？未経験から月3万円稼ぐまでにやるべきこと

「何か副業に挑戦してみたい」「在宅で収入を得たい」

そんな方におすすめの仕事が「Webライター」です。しかし、実際Webライターってどんな仕事をしているのか、ちゃんと稼げるのかなど不安な点も多いかと思います。

そこで、Webライターの基礎的な概要から実際に月3万円稼ぐまでのステップを、筆者の経験談と合わせてご紹介していきます。

筆者は大学生でWebライターとしてデビューし、現在はWebのディレクターとして活動しています。経験した人ならではの視点からのリアルな意見もお伝えしていきますので、ぜひ最後まで楽しんで見ていってください！

そもそもWebライターの業務内容とは？

「Webライター」とは、Webに関するさまざまな文章を作成するお仕事です。

幅広い仕事内容があるのですべてではありませんが、一般的に挙げられるWebライターの具体的な業務内容には以下のものがあります。

基本的にテキストを納品することがほとんどですが、コンテンツによってはサムネイル画像や記事内の画像、図解の作成といったデザインの業務が含まれていたり、コンテンツに必要なインタビューを実施したりすることもあります。

Webライターに必要なスキルは？

幅広い業務内容があるWebライターですが、必須となるスキルは特にありません。しかし、関連するスキルや案件を受けていくことが身に付いてくスキルはいくつかあるのでそれらをご紹介します。

どれも身につけておいて損はないですが、特別に資格取得のような勉強をする必要は全くありません。案件を受けて実践していく中で徐々に身につけていきましょう！

Webライターに向いている人、向いてない人

ここまで、Webライターの業務内容やスキルについてご紹介していきました。では、実際にどんな方がWebライターの仕事に向いているのでしょうか。これまでの経験をもとに、向いている人とそうでない人について解説していきます。

Webライターに向いている人

これまでの経験や色々なWebライターさんとやりとりをしてきた経験から、Webライターに向いていると感じる特徴を3つ挙げてみました。

文章を書く（読む）ことが好きな人

やはりWebライターはどんな案件でも文章を書くことがメインの業務です。そのため、そもそも文章を書くことが好きだという方が向いてます。

また、文章を書くためには他のサイトを調べたり、本からインプットしたりと文章を読む機会も必然的に増えてきます。自分が書いた文章も何度も読み返すことになるので、文章を読むのに抵抗がないというのも大事なポイントです。

Webライターとして経験を積んでいくと、他の人が書いた記事の添削をしてほしいなどの依頼がくることもよくあるケースなので、本を読むのが好き、活字を読むのが得意という方にも向いているかもしれません。

好奇心旺盛で調べることが好きな人

例外はもちろんありますが、ほとんどの場合、ライティング前にはリサーチを行います。

場合によっては自分があまり知らないテーマの案件に取り組む場合もあるので、わからないことでも自分で調べて理解するのが好きという方はWebライターに向いているといえます。

コツコツ努力できる人

Webライターという仕事は基本的に1人で作業する時間がほとんどです。

また、すぐに稼げるようにはなりにくい仕事だというのが正直なところです。そのため、1人で黙々と作業できる人、継続することが得意な人は向いているでしょう。

Webライターに向いていない人

誰でも始めやすい反面、途中でやめてしまう人も多いのがWebライターというお仕事です。以下は、実際にWebライターとして活動している中で、向いてないと感じた人の特徴です。

かなり独断と偏見も含まれていますので、当てはまっているから必ずしも向いていない、ということはございませんのでご安心ください。

文章（活字）に抵抗がある人

どうしても文章に関する仕事になってしまうので、文字を扱うことに抵抗感を感じたり、何時間も活字と向き合うことが苦手という方は向いていないかもしれません。

1人での作業が続けられない人

在宅で仕事ができたり、場所を選ばず仕事ができるものの、基本的には1人で黙々と行うのがWebライターの仕事です。そのため、誰かとコミュニケーションを密にとりながら仕事をしたい方や長時間じっと作業を続けるのが苦手という方は向いていない可能性があります。

初めからがっつり稼ぎたいと考えている人

Webライターは始めるためのハードルが低い一方で、副業として初月からたくさん稼ぐことはかなり難しいです。まずは実績を積んで徐々にキャリアアップをしていく形になるので、短期間で結果を出したいという方には向いていないかもしれません。

Webライターの現状と実態

現状Webライターは副業として取り組んでいる方が非常に多いです。本業をライティングのメインテーマにして、本業の経験を活かして案件を獲得するといったケースが鉄板とも言える1つのやり方になっています。

案件のジャンルは無数にあり、ジャンルによって平均単価も変わってきます。例えば、医療や法律、不動産などの資格が必要なテーマは誰でも書くことができないので、単価は高い傾向があります。資格を持っているというだけでライターとしての価値も大きく上がり、案件獲得で有利に働くケースも多いです。

AIの発展とWebライターの将来性

昨今AIの発展もあり、Webライターに将来性があるのか不安といった声もよく見かけます。自動で文章生成してくれるツールなども登場していますが、現状ツールから出てきた文章をそのままコピペして作成したコンテンツは低品質と見なされるケースがほとんどです。

そのため結論としては、まだWebライターには将来性が十分残されていると思います。

東京大学も生成系AIに関して「書かれていることも信憑性には注意する必要がある」と発表しており、まだまだ人間が介入してリライトを行うことが必須とされています。加えて、Googleの評価基準も独自性が重要になってきており、検索順位で上位を獲得するためには、独自の経験を踏まえたオリジナリティのあるコンテンツを作成することが必要です。その役割としてWebライターの存在は必要不可欠になってきます。

そんな状況ですが、AIの進歩が凄まじいというのもまた事実であり、文章の誤字脱字チェックなど一部では人間より高い精度を出しています。これはライティングに関わらない話ですが、今後は人間がAIをどのように活用していくかが非常に重要になってくるはずです。

切っても切り離せない関係になっていくことは容易に予測できるので、最低限AIに関しての情報のキャッチアップや抵抗感はなくしておきましょう！

参照：生成系AI(ChatGPT, BingAI, Bard, Midjourney, Stable Diffusion等)について

Webライターが活かせるキャリア

Webライターの次のキャリアとして、WebのディレクターやWebのマーケターになるのが一般的に選択肢としてよく挙げられます。

求められるスキルはよりレベルが高いものになっていきますが、Webライターとして培ったSEOの知識などが活用できる場面が多いキャリアになります。
まずはライティングをして自分で手を動かしつつ、次のキャリアのイメージを持っておくことも重要です。

未経験から月3万円を超える！　Webライターの始め方5ステップ

Webライターとは何なのかという基本的な概要に関してはここまでで大体理解していただけたかと思います。

ここからは実際にWebライターを始めるにあたって何から取り組んだらいいか、5つのステップに分けて解説していきます。

また準備するものは、webライターが実際に使っているツールをまとめた下記の記事を参考にしてください。

①クラウドソーシングに登録する

まずは、誰でも簡単に案件に応募できるクラウドソーシングを活用するのがおすすめです。クラウドソーシングとは、インターネット上で不特定多数に業務を発注する業務形態のことで、動画編集やプログラミングなど幅広い案件がありますが、ライティング案件もとても充実しています。

案件数が多く、定番のクラウドソーシングサイトは以下の3つです。

• ランサーズ
• クラウドワークス
• ココナラ

どれも無料で登録ができ、誰でもすぐに案件に応募することが可能です。ちなみに筆者はランサーズを使ってWebライターを始めました。

②プロフィール作成

案件に応募する前にプロフィールを充実させておきましょう。これだけでも案件の承諾率が大幅に上がります。

未経験の方でも趣味や得意なテーマ、保有資格などを記載しておくことで、案件のテーマとあっていれば、提案が通りやすくなるでしょう。

また、連絡頻度や週の平均作業時間なども記載しておくと、依頼した側も連絡のタイミングやおおよその作業ペースを把握できるのでクライアントからの信頼感が高まります。

③案件応募

まずは自分の好きなテーマ、得意なテーマなどから案件を探すのがおすすめです。

また、単価は低めなことが多いですが、【未経験者OK】などの表記で募集している案件もあります。こうした案件は、比較的難易度は易しいものが多いので挑戦しやすいと思います。単価の目安は0.5円〜1円くらいです。

受けたい案件が決まったら、必ずその募集の詳細をチェックしましょう。執筆のテーマ、納期、納品方法、報酬、応募条件などは最低限チェックし、自分が受けられる案件かどうか検討してください。

テストライティングがあるケースも多いですが、テストライティングで報酬がない案件は少し注意が必要です。万が一落ちてしまった場合、実績としても残せず、時間の無駄となってしまうケースもありますし、低単価で記事を量産するような悪質なクライアントの可能性があります。

募集内容に問題がなければ、提案文を作成し案件に応募をします。応募条件がある場合は必ずその内容に従ってください。複数案件に提案を投げておくのも全然ありです。

これで提案が通れば実際に執筆開始となります。筆者は、Webライターを始めた大学生当時、文字単価0.5円の時事系の案件からデビューしました。

④ライティング〜納品

案件によって多少流れは異なりますが、ライティングの手順はざっくり以下の通りです。

ライティングをする際はクライアント先のルールをしっかり確認し、疑問点は事前に解消しておくことが大切です。最悪の場合、書き終わってからやり直し。。なんてケースもあるので注意してください。当たり前のことですが納期は必ず守るようにしましょう。万が一間に合わない事情がある場合は、早めに連絡を入れるようにしましょう。

⑤ポートフォリオ作成

一通り案件が完了したら、「ポートフォリオ」を作成しましょう。ポートフォリオとは簡単にいうと自分の実績紹介です。

自分の執筆した記事をポートフォリオにしていくのですが、その際に注意点があります。

基本的には、案件で執筆した記事の著作権は納品後クライアント側に渡るため、ポートフォリオとして掲載してもいいか確認をとる必要があります。

こうして少しずつ実績をためていくことでライターとしての信頼性が高まり、単価の高い案件を受けられる確率が上がっていきます。この①〜⑤を繰り返しながら、紹介などで直接オファーがいただけるようになると、単価もグッと上がってくるはずです。

実際に作る際には、フリーランスのポートフォリオの作り方を参考にしてください。

Webライターとして働き始めた場合の収入シミュレーション

最後に実際に30,000円稼ぐために必要な単価や時間のシミュレーションをしてみましょう！

1記事5,000文字の案件を月に何本こなせばいいか、1時間1,000文字と考えるとどれくらいの時間が必要かみていきます。

文字単価0.5円の場合、記事数として12記事、時間にすると60時間ほどかけてようやく30,000円稼ぐことができます。正直この単価だと副業として取り組んでいる方が達成するのは難しいと思います。

しかし、単価4倍の2円になれば、月3記事、約15時間ほどで30,000円稼ぐことが可能です。こうなれば毎日30分ほどの業務で月30,000円達成できる計算になり、一気に現実味を帯びてくるかと思います。

Webライターとしての単価の上げ方、スキルアップ方法

月30,000円稼ぐためのシミュレーションを前の見出しでご紹介していきましたが、ここでは実際に単価をあげるための方法をいくつかご紹介していきます。

Webライターとして収入を増やす方法としては、単価をあげるか、記事数を増やすかしかありません。しかし、記事数を増やすにはより多くの時間をかける必要があり、特に副業で取り組んでいる人などはプライベートの時間を削ることになり、徐々に疲弊し続かなくなってしまいます。

そのため、単価をあげる方に意識を向ける方が健全と言えます。そこで現実的に実施できる単価の上げ方として今回は3つご紹介します。

継続して受けている案件で単価の交渉をする

継続して受けている案件に関しては、クライアントとの信頼関係も構築されてきていると思うので、少し単価の交渉をしてみるのも1つの手です。

目安として、最低3ヶ月くらいは継続してから交渉するのが無難だと思います。最初のうちに今後単価が上がる可能性はあるか、上がるための条件があるかどうか、さりげなく聞いておくのもいいかもしれませんね。

クライアントとは上手くいってるけど、1記事の作成に思ったより工数がかかってしまい、結果として収入がなかなか増えない。そんなケースもよくあるので、良い関係が築けているのであれば、そんな状況も相談してみるのがいいでしょう。

同ジャンルで高単価の案件を探す

これが一番容易に想像できるものかもしれませんが、今ライティングを行っているジャンルでより高単価なテーマはないか、継続して案件を受けながら探してみることも大切です。クラウドソーシング内だけではなく、ライティング案件に特化して扱うサービスなども出ているので、Web上に探索網を広げてみるのも1つの手です。

単価が上がれば案件を受けるハードルも上がりますが、実際にWebライターとしての仕事をこなしていくうちに、徐々に執筆できるテーマも増えていくので受けられる案件の選択肢も広がっているはずです。

得意なジャンルで違うライティングに挑戦してみる

記事やブログなどの文章コンテンツをメインにしているWebライターが基本的にはほとんどですが、他にもライティング力を活かしたお仕事があります。

例えば、動画台本の作成は普通の記事作成などより単価が比較的高く、1.5円以上の案件も多くあります。他にもキャッチコピーの作成など、短いテキストの場合は文字単価ではなく1本単位で報酬が発生したりするので、結果として単価が上がっていることも多いです。

これも結局は経験や実績が必要なので、1回案件を受けるまでに大きなハードルがありますが、そこを乗り越えてしまえば次の案件、より条件がいい案件につながるチャンスになるのでぜひ挑戦してみてください。

Webライターのメリットとデメリット

実際Webライターを始めるとどんなメリットやデメリットがあるのでしょうか。ここではこれまでのWebライターの経験をもとにメリットとデメリットをそれぞれ3つずつご紹介していきます。

Webライターのメリット

副業や専業に関わらず、Webライターを始めるメリットは以下の3つです。

場所を選ばず仕事ができる

Webライターは、パソコンとネット環境があれば誰でもどこでも仕事ができます。仕事の合間や

移動中などちょっとしたタイミングで仕事できるのはWebライターの大きなメリットです。

本業や家事、育児などとの両立もしやすいため、自由な働き方ができます。

肌広いが知識が身に付く

Webライターを始めると幅広い知識が身についていきます。

自分がよく知っているジャンルの案件でも、実際文章を書くことで視野が広がったり、より深くそのジャンルについて知ることができます。

加えて、SEOの知識やマーケティングの知識など自身のキャリアに役立つスキルも学ぶことが可能です。

自分のペースで仕事ができる

Webライターの仕事は、納期はもちろんありますが、納期に間に合う形であれば休日にまとめて仕事したり、朝や深夜にちょっとずつ進めたりすることも可能です。

PCさえあれば旅先などで作業することも可能なため、「好きな場所で好きな時間」に働けるのは大きなメリットです。

Webライターのデメリット

反対にWebライターを始めるデメリットとして以下の3つがあげられます。しっかりデメリットも把握しておくことで、始めてからの後悔も減らせると思うので、しっかりチェックしておきましょう。

稼げるようになるまでに時間がかかる

2021年の情報ですが、副業ライターの月収は約2万円がボリュームゾーンとなっています。この情報からもわかるように、実際にちゃんと稼げている人がそんなに多くないというのも事実です。

そのため、すぐに収入を増やしたいと考えていても、なかなか上手く行かないことも多いのはデメリットと言えます。

参考：PR TIMES WEBライティングに関する意識調査

レッドオーシャンである

誰でも始めやすいことから参入者が多いレッドオーシャンであることもデメリットの1つです。案件によって競争率が高く、何度も落ちてしまうこともあります。

また、いざ案件を受けられてもライバルに経験者がいると継続が途切れてしまうこともあるので、そこは根気が必要になってきます。

スキル習得を実感しにくい

Webライターで取得できるスキルは実感として感じにくいものが多いです。特に、核とも言えるライティング力は、明確なゴールがあるわけではないので、成長を実感しにくいです。

しかし、自分のライティングしたコンテンツが世の中に出て、検索順位で上位を獲得したり、多くのPVを獲得できた時は、大きなやりがいと達成感が感じられるはずです。

Webライターについてのよくある質問

ここではWebライターを始めるにあたってよくある質問に簡潔にお答えしていきます。

スマホだけでWebライターを始められる？

結論からいうと、スマホでもWebライターの仕事をすることは可能です。SNSに関するライティングなど、スマホの方が相性がいい場合もあります。

しかし、それ以外のWebライターのほとんどの業務はパソコンを使った方が圧倒的に効率が良いのも事実なので、これから始めたいという方は最低限パソコンとネット環境は整えた方がいいでしょう。

パソコンはofficeソフトとGoogleアカウントが問題なく使えるようなものであれば、特別スペックが高いものを用意する必要はありません。

高校生や大学生でもWebライターになれる？

Webライターは、年齢やスキルに関わらず誰でも始めることが可能なため、高校生や大学生でも始められます。

会社員が副業として始めるケースに加え、主婦の方などがお小遣い稼ぎに取り組んでいるケースも非常に多く、始めるにあたってのハードルが非常に低いお仕事と言えます。

初心者のWebライターにおすすめの本はありますか？

Webライターを始めるにあたって、最低限の知識をつけておきたいという方から、ライティングやマーケティングの知識を体系的に学びたいという中級者の方にもおすすめできる本を3冊ご紹介します。

実際に案件に取り組みながら、本でインプットした内容を活用することができれば、本の内容が定着しやすくなる上に、ライティングのクオリティも上がっていくはずですので、ぜひ活用してみてください。

沈黙のWebライティング

SEOライティングのノウハウをストーリーを楽しみながら学ぶことができる一冊。イラストも多く使われていることから非常に読みやすく、読書に抵抗がある人でも手を出しやすい本です。

20歳の自分に受けさせたい文章講義

「話せるのに書けない」人のために、そもそもどのように文章を書けばいいのか、意識の部分から教えてくれる一冊。文章を書くことに苦戦している人には特におすすめできる本です。

「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。

文章術の書籍100冊の要点をランキング形式で紹介している一冊。大事なところを一通り押さえることはもちろん、見落としがちなポイントやさらにレベルアップするためのコツなども学ぶことができます。

実際にWebライターとして一歩踏み出してみよう！

本記事ではWebライターの概要から実際の始め方をステップ形式で解説していきました。

初月から結果を出したり、安定した収入を獲得し続けるのは難しいですが、幅広い知見を獲得できたり、自由度の高さはWebライターの大きな魅力です。

パソコンとネット環境があれば誰でも挑戦できる仕事ですので、初めての副業に挑戦する方、場所や時間に縛られずに働きたいという方はぜひ挑戦してみてください。