- 「今の会社で働き続けられないかも…」
- 「会社に縛られない在宅フリーランスに挑戦したい」
自由に働ける在宅ワークに憧れや興味を抱くものの「キャリアも実績もない未経験の私でも稼げるのかな」と不安に感じる方もいるでしょう。
そこでこの記事では、フリーランス市場の現状から未経験でも始められる仕事、在宅フリーランスになるための具体的な手順についてまとめました。
また、Freestyle編集部が現役の女性フリーランスにアンケートを行なった内容も紹介しているので「フリーランスの実態」を知りたい方は最後まで要チェックです。
フリーランスの仕事は年齢やキャリア関係無く始められる
フリーランスの人口は2021年の時点で1,577万人を超えており、今後もフリーランスの人口増加をはじめ市場規模も拡大していく予測になっています。
フリーランスの人口増加や市場規模が拡大されていく理由として、次のような要因が挙げられます。
【フリーランス市場拡大の理由】
- 国による副業の解禁
- IT人材の深刻な不足
- デジタル技術の発達によるテレワークの増加
今からフリーランスを始めれば「求められるフリーランス」になりやすいと言えるでしょう。
またフリーランスは年齢やキャリア関係なく始められる仕事も多いため、主婦の方にも人気です。
実際20名の女性フリーランスに行った調査でも、約3分の1が未経験の職種でフリーランスに挑戦しています。
【フリーランスを始めた際の職種の経験は？】
- あり：14名
- 無し：6名
※Freestyle編集部調べ
フリーランスはこれまでの経験やスキルを活かせるのはもちろんのこと、未経験でも挑戦しやすい分野はたくさんあります。
未経験の女性が始めやすい在宅ワークの仕事5選
「フリーランスは資格や実績のある人が始めている」と思われがちですが、実際はそんなこともなく、未経験でも始められる仕事が多いです。
知識ゼロの方でも数週間も勉強すれば始められる在宅ワークを5つ紹介します。
【未経験の女性におすすめの在宅ワーク5選】
- 動画編集
- Webライター
- SNS運用代行
- Webデザイナー
- 事務代行・データ入力
それぞれ詳しく解説しますので、興味のあるものや自分に合った分野でフリーランスを始めてみましょう。
動画編集
動画をシーンで切り分けるカット割りやテロップ、エフェクトなどをつけて動画を作り上げる動画編集は未経験の方でも挑戦できる仕事です。
動画編集の仕事は、おもに次のようなものがあります。
- YouTube用の動画制作
- Web広告用の動画制作
- TikTokやYouTubeショート用の短い動画制作
未経験の方が始める場合、YouTubeやTikTokの動画編集がおすすめです。
テロップやエフェクトの種類が指定されている案件もあるので、動画編集ソフトの使い方さえマスターすれば仕事ができるからです。
動画編集ソフトは「Premiere Pro」と「CapCut」の使い方をマスターしておくと良いでしょう。
Premiere Proはどんな動画編集にも対応できて、CapCutはTikTokなどのショート動画で利用することが多いです。
動画編集の収入は未経験の場合、20分程度の動画で5,000〜10,000円程度が相場です。
Webライター
Webライターは未経験から始めやすいため、フリーランスのなかでも人気の仕事です。
Webライターに関する資格もありますが、所持していなくても問題なく案件を獲得できます。
未経験の方が始めるならYouTubeの台本作成や、個人の方が運営しているブログの記事の作成に挑戦してみると良いでしょう。
未経験の方でも案件を獲得しやすく、実績や経験を積み上げるためにも適しています。
Webライターは「1文字あたり◯円」と文字単価で計算されるケースが多く、未経験の方は文字単価0.3円〜1円が相場です。
SNS運用代行
XやInstagramなどのSNS運用代行は、未経験の方でもすぐに始められる在宅ワークです。
SNS運用代行は投稿する内容を作成したりコメントの返信をしたり、フォローやフォロワーの管理を行なったりする仕事です。
Webマーケティングの知識や経験が必要な仕事ですが、アカウントがすでに成長しているSNSの運用代行なら未経験の方でもできます。
アカウントが成長しているSNSは、投稿パターンがテンプレート化されているケースも多く、知識や経験不要で募集されている案件があります。
SNS運用代行の収入は未経験の場合、月5,000円〜10,000円が相場です。
Webデザイナー
主にホームページ制作を行うWebデザイナーの仕事も資格は必要なく、未経験でも始められる在宅ワークです。
ホームページ制作は難しそうなイメージを持たれる方も多いのですが、ホームページ制作ツールを使えばプログラミングの知識が無い方でも簡単に作れます。
ホームページ制作ツールは「WordPress」か「STUDIO」の使い方を覚えると良いでしょう。
WordPressは全世界で一番シェアを獲得しているツールで、STUDIOはWordPressよりも簡単にホームページが作れることから、近年人気が高まっているツールです。
ホームページ制作の単価は規模にもよりますが、小さいもので5万〜10万円程度が相場です。
デザイナーの仕事に興味のある方は「フリーランスデザイナーとしての働き方」も合わせてご覧ください。
事務代行・データ入力
事務代行・データ入力も女性に人気の在宅ワークです。
データ入力は手書き伝票の文字や数字を打ち込んだり、Excelなどのシートを使ってデータを入力したりする仕事です。
事務代行はおもに帳簿付け（入出金の打ち込み）がメインで、メール対応や書類作成などの業務を行なったりもします。
WordやExcelなどの基本的な操作方法をマスターしておけば、スムーズに仕事を行えるでしょう。
必須資格ではありませんが、簿記の資格を持ってるほうが事務代行の案件は取りやすいです。
事務代行・データ入力の収入は、1時間あたり1,000〜2,000円ほどが相場です。
資格やスキルを活かせる在宅ワーク5選
培ってきたキャリアや資格を活かせたほうが、自信を持って在宅ワークを始められるという方も多いでしょう。
そこで資格やスキルを活かせる在宅ワークを5つ紹介します。
- 翻訳・通訳
- ハンドメイド
- Webライター
- イラストレーター
- オンラインレッスン
これまでの経験を活かせる分野で、フリーランスに挑戦してみましょう。
翻訳・通訳
語学スキルを持っている方は、通訳や翻訳の仕事に挑戦してみるのも良いでしょう。
たとえば翻訳の場合、海外の方に商品を販売できる「eBay」というサイトで、海外の方からの質問を日本語に翻訳する仕事なども最近は多いです。
英検準1級以上やTOEICで700以上のスコアを持っている方は、通訳や翻訳の案件を獲得しやすいでしょう。
収入目安は翻訳の場合1文字1円〜3円、通訳は分野によって差が大きく1時間あたり5,000〜20,000円が目安です。
ハンドメイド
アクセサリーや雑貨を作ることが好きな方は、ハンドメイドの作品を出品するのも良いでしょう。
自分で事業を行うため、よりフリーランスらしい働き方ができるのが魅力です。
フリマアプリやネットショップを利用すれば実店舗が必要ないため、開業費用もかかりません。
丹精込めて作ったものが売れて気に入ってもらえる喜びは、ハンドメイドでしか味わえないものです。
Webライター
Webライターは未経験で挑戦できる仕事として紹介しましたが、資格を持っていると高単価な案件を獲得しやすくなります。
たとえば保険や株に関する記事作成の案件は、ファイナンシャルプランナーの資格を持っている方限定で募集されていることも多いです。
また不動産関連も高単価な案件が多く、宅地建物取引士の資格を取って「不動産ライター」として活動されている方もいます。
Webライターで高単価の仕事を獲得したいならライティングの資格ではなく、その分野に関連する資格を取るのがおすすめです。
専門分野の資格を持っていれば、文字単価5〜10円の案件も獲得できるでしょう。
イラストレーター
デザイン関連の会社で勤務している方、イラストを描くのが好きな方はイラストレーターに挑戦してみるのも良いでしょう。
イラストレーターは雑誌やポスターなどのイラストを手掛けたり、SNSのアイコンやVTuberのキャラデザインを手掛けたりする仕事です。
またイラスト販売サイトに自身の作品を出品しておけば、イラストが購入されるたびに収入が入ってくるため、ストック型の収入源になります。
イラストレーターの収入は、SNSなどのアイコン作成の場合3,000〜10,000円、企業やブランドなどのロゴ作成の場合は3〜6万が目安です。
オンラインレッスン
教えるのが好きな方や得意な方は、オンラインレッスンがおすすめです。
たとえばExcelやWordなどの使い方をマスターしている方は「ビジネスツールの使い方、丁寧に教えます」というオンラインレッスンを出品するのも良いでしょう。
オンラインレッスンを始めるなら「MENTA」というマッチングサイトがおすすめです。
一般的なオンラインレッスンのサイトは「教えて欲しい人が講師を探す」という仕組みなので受け身になってしまうのですが、MENTAは「教えて欲しい人に対して講師が提案する」という仕組みもあるので積極的に営業できます。
オンラインレッスンは、1時間あたり2,000〜5,000円程度が目安です。
未経験の女性が在宅ワークの案件を獲得する方法
フリーランスに挑戦するのであれば、案件獲得のために活用するべき方法を3つ紹介します。
- クラウドソーシング
- 知人に紹介してもらう
- SNSアカウントを作成しておく
安定して収入を得られているフリーランスほど活用している方法なので、しっかりチェックしておきましょう。
クラウドソーシング
クラウドソーシングとは仕事を依頼したい人と受注したい人をマッチングしてくれるサイトのことで、フリーランスの案件探しに登録必須ともいえるサイトです。
クライアントから報酬を担保してくれるため、安心して案件の作業ができる点が非常に大きなメリットです。
報酬に対して手数料を取られるのがデメリットですが、クライアントと直接契約した際の「報酬が振り込まれない」というトラブルを回避できることを考えるとメリットの方が大きいです。
クラウドソーシングは「ランサーズ」と「クラウドワークス」に登録しておけば案件探しに困ることは無いでしょう。
知人に紹介してもらう
知人にフリーランスになったことや、仕事内容について伝えておくのもおすすめです。
知人が案件を受けきれなくなった際に仕事を振ってくれたり依頼をしてくれたりするため、とくにフリーランスの方と多く繋がっておくと良いでしょう。
フリーランスは人との出会いが極端に少なくなるため、セミナーに参加したりフリーランスのコミュニティに入ったりして積極的に人脈を広げるのもおすすめです。
フリーランスで安定した収入を得たいなら、人との繋がりを大切にしておきましょう。
SNSアカウントを作成しておく
収入の糸口を広げたいのであれば、フリーランスに関連するSNSアカウントも作成しておきましょう。
Xは仕事を見つけるだけでなく、その分野で稼いでいるフリーランスや著名人の方が最新情報を発信しているので、業界の動向を知るためにも重要なツールです。
自身の活動に関する発信をしておくことでX経由で依頼が来たり、Xで募集されている案件が獲得しやすくなったりもします。
未経験から在宅ワークを始める方向けの具体的な準備
未経験からフリーランスとして在宅ワークを始める場合、次のような手順で準備を進めていきます。
- 挑戦する仕事を決める
- 開業届を提出する
- 挑戦する分野の知識やスキルを習得する
- クラウドソーシングに登録して応募する
フリーランスになるために必要な手続きは開業届を提出することだけですが、損をしないためにやるべきことも解説しているので、チェックしておきましょう。
①挑戦する仕事を決める
まずは自分が挑戦する仕事の分野を決めることが大切です。
挑戦する仕事が決まらなければ準備ができないことはもちろんのこと、開業届を提出する際の業務内容も書けません。
この記事で紹介した在宅ワークを参考にしながら、どんな分野で挑戦しようか考えましょう。
②開業届を提出する
挑戦する分野が決まれば、あとは開業届を提出するだけでフリーランスとしてデビューできます。
開業届の提出期限は事業を開始してから1ヶ月以内となっているので、準備期間中に提出しておくと忘れずに済むでしょう。
また開業届の提出と同時に、青色申告承認申請書の提出も行なっておくのがおすすめです。
最大65万円の所得控除を受けるには、開業届を提出してから2ヶ月以内に青色申告承認申請書を提出しなければならないからです。
「開業届の記入や提出方法をまとめた記事」を参考にして、開業届の提出を行いましょう。
③挑戦する仕事の知識やスキルを習得する
開業届を提出したら、挑戦する仕事の知識やスキルの習得を始めましょう。
知識やスキルを習得する方法はYouTubeや書籍、セミナーなどを活用される方が多いです。
また、仕事に関する資格を取得するのも良いでしょう。
書籍の購入費用や有料セミナーの費用は経費に計上できるため、レシートや領収書は保管しておいてください。
④クラウドソーシングに登録して応募する
クラウドソーシングに登録したら、まずはプロフィールを丁寧に作り上げてください。
案件に応募した際に、提案文だけでなくプロフィールもチェックされるからです。
これまでのキャリアや実績、資格などアピールできるものは積極的に掲載しておきましょう。
またプロフィール写真も風景や動物ではなく、本人の顔写真のほうが信頼度も高くなるのでおすすめです。
最初は報酬の低い案件にしか通らなかったとしても、実績を積み上げていくことで次第に単価の良い仕事も受注できるようになります。
在宅フリーランスとして安定した収入を得る方法
在宅フリーランスとして安定した収入を得るためにも、次のポイントを押さえておきましょう。
- クライアントから信頼を得る
- プラスアルファの仕事をする
- 新しいことにチャレンジをする
フリーランスは1つの案件が継続するもの、成果物を納品したら終了するものなど、職種によっても収入の安定具合が違います。
継続的に依頼を獲得するためには依頼に対して丁寧に納品するのはもちろんのこと、工夫や努力を絶やさないようにしましょう。
クライアントから信頼を得る
仕事を受注できたらクライアントから信頼を得られるように、次の内容は必ず守るようにしましょう。
- 納期を厳守する
- レギュレーション（マニュアル）を守る
- メッセージに対するレスポンスを早くする
ビジネスにおいて納期遅れが一番信頼を無くすため、納期はよっぽどのことがない限り守るのは当然です。
納期を守らなかった場合、そのクライアントから依頼が来なくなるのはもちろんのこと、クラウドソーシングの場合「納期が守られなかった」というレビューが残るので、他の案件も通らなくなります。
クライアントから「この人に依頼し続けて大丈夫だろうか」と不安なイメージを持たれないためにも、決められたルールは守りきることが大切です。
プラスアルファの仕事をする
1つの案件が終了した後、再び仕事が出た際に直接指名してもらえるように、プラスアルファの仕事をすることも大切です。
たとえば「笑っているキャラクターのアイコンを作って欲しい」というSNSアイコンの作成依頼を受注した際に、1つのパターンだけでなく数種類作り上げて提案すれば、クライアントも喜んでもらえるでしょう。
細かい所に気付いてフォローできるフリーランスは、クライアントからも重宝されます。
新しいことにチャレンジをする
収入源を増やすためにも1つの職種に絞らず、新しい分野に挑戦するのもおすすめです。
たとえば英語のスキルを持っている方の場合、翻訳や通訳の仕事だけでなくWebライターの仕事も行うことで収入源を増やせます。
他にもイラストレーターの方が、Web制作の案件を受注しているケースもあります。
新しい分野に挑戦することで自分の可能性が広がり、収入アップにも繋がるでしょう。
稼いでいる女性フリーランスが実践しているスキルアップの方法
Freestyle編集部が女性フリーランスに対して調査を行なった結果、書籍やインターネットなどでスキルアップを行う女性が多いことがわかりました。
【スキルアップの方法は？（複数選択可）】
| 書籍 | 13名 |
|---|---|
| インターネット | 13名 |
| 無料動画（YouTubeなど） | 11名 |
| セミナー・講座 | 7名 |
※対象：女性フリーランス20名
また、男女含めたフリーランス783名に対して行われた調査も書籍やインターネットが多く、オンライン講座で学んでいる方も多いです。
出典：フリーランス白書2024
上記のデータから学習するジャンルによっては書籍や動画よりも、セミナーや講座のほうが理解しやすいということがわかります。
最適なセミナーや講座を見つける方法は別の記事で解説しているので、参考にしてください。
【実体験】在宅ワークをしている女性フリーランスの現状や後悔していること
ここではFreestyle編集部が、女性フリーランスの方にインタビューした内容を紹介します。
紹介するのは30代のAさんで、ライター3年目となる女性フリーランスの方です。
Aさんが会社を辞めたのは、結婚がきっかけでした。
遠距離恋愛だったAさんは、旦那様の地元で生活するために会社を辞めなければなりませんでした。
旦那様は転勤が多かったので再就職は難しいと判断、そして書くことが好きだったため未経験ながらWebライターにチャレンジしたそうです。
Aさんはフリーランスの不安点や後悔している点について「思ったように稼げないところ」と回答しています。
とくにフリーランスになってすぐの頃は実績もないため、クラウドソーシングで単価が低い案件をこなし、1ヶ月で1万円稼げるかどうかというレベルだったそうです。
その後SNSで繋がったフリーランスの方の勉強会に参加したことがきっかけで、少しずつ稼げるようになっていったとのことです。
フリーランスの魅力としては「どこにいても働けること」が挙げられていました。
Webライターなら旦那様が転勤になった場合でも、仕事を気にせずについていける点が魅力だと語っています。
また子供が病気で保育園から帰ってくるようなことがあった場合、会社に勤めていたら早退したり休んだりして迷惑をかけてしまいます。
一方でフリーランスの場合は、誰にも迷惑をかけることが無い点もストレスフリーになっているそうです。
在宅フリーランスは未経験でも始めやすく女性は続けやすい仕事
女性の場合、結婚や出産などをきっかけに、働き方について考えることも多いでしょう。
在宅フリーランスは、どんなライフスタイルでも仕事を続けられるのが魅力です。
また在宅ワークは未経験で始められる職種も多く年齢も関係ないため、主婦の方のスキマワークとしても人気の仕事です。
いきなりフリーランスに挑戦するのは勇気も必要なため、副業として「お試し感覚」で在宅ワークに挑戦してみるのも良いでしょう。
副業として小さく挑戦しようと思っている方は「副業フリーランスの始め方」を参考にしてください。
会社に副業がバレないようにするポイントも解説しています。
