- 副業とフリーランスって何が違うの?
- 副業を始めようと思ってるけど会社にバレないかな…
- 副業をやっている人って実際どれくらい稼いでいるの?
国が副業を推進していることで「副業を始めてみたいな」と前向きに考える会社員の方は多いでしょう。
しかしまだまだ就業規則で「副業禁止」とされている会社も多く「バレずに副業をできるのか」と不安にもなりますよね。
会社員時代に副業を行った著者の経験から、副業でフリーランスを始める方法や会社にバレないようにする具体的な方法を紹介します。
【この記事でわかること】
- 副業をしている方の現状
- 副業フリーランスの魅力
- 副業フリーランスを始める際に注意すべきこと
- スキルを磨いて案件を獲得するためのおすすめの方法
- 著者が副業をした際の失敗談
この記事を読んで副業を始めるときの悩みや不安を解消し、前向きに新しい挑戦を始めましょう。
会社員の副業フリーランスの現状
2022年の調査によると、会社員のうち「副業をやろうと思っている」または「すでに副業をやっている」という方が56.5%という状況です。
【兼業・副業の実施状況】
兼業・副業実施中 | 9.9% |
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今後の実施意向あり/過去に兼業・副業経験あり | 5.3% |
今後の実施意向あり/過去に兼業・副業経験なし | 41.1% |
今後の実施意向なし/過去に兼業・副業経験あり | 3.3% |
今後の実施意向なし/過去に兼業・副業経験なし | 40.4% |
また副業を始めた理由は「収入拡大のため」がもっとも多く、今の給料や将来に不安を感じていると考えられます。
出典:ランサーズ株式会社
実際に副業をされている方で月間の稼働時間は「2〜3時間」月収は「5万未満」の割合がもっとも多くなっています。
出典:ランサーズ株式会社
出典:ランサーズ株式会社
現状2人に1人以上は副業に興味関心を持っている会社員の方で、実際に副業として稼いでいる方は5万円未満の方が過半数という状況です。
会社員が副業でフリーランスを始めるメリット
副業でフリーランスを始めた場合の、メリットを紹介します。
- 節税ができる
- 会社に依存する必要が無くなる
- 自分で作業時間をコントロールできる
「もっと収入を増やしたい」という理由から、副業に興味を持つ会社員の方は多いでしょう。
フリーランスとして副業を始めた場合、収入の増加だけでなく「フリーランスだからこそのメリット」があるので、紹介していきます。
節税ができる
会社員が副業でフリーランスを始めたら、節税できることがメリットです。
会社員は経費が使えず利用できる控除も少ないため、給与所得が増えるほどに納める税金も増えていきます。
個人事業主であるフリーランスは使える控除が増えて経費を使えるため、会社員と同額の収入を得たとしても納める税金は少なくなります。
会社員の1万円とフリーランスの1万円では、フリーランスの方が手元に残る金額が多いのは特権といえるでしょう。
会社に依存する必要が無くなる
副業フリーランスで収入が得られるようになると、会社に依存する必要が無くなるのも会社員のメリットです。
たとえば会社の収入だけだった場合、退職をしたいと思っても「収入が無くなる」という不安から、なかなか決断ができないでしょう。
副業フリーランスを始めて収入源を増やしておけば「収入が無くなる」という心配もなくなります。
フリーランスとして稼いでおけば、会社に依存せず「本当にやりたいこと」を優先した判断ができるでしょう。
自分で作業時間をコントロールできる
フリーランスの業務は基本「成果物を納品する」という契約が多いので、作業時間をコントロールできることが副業としてのメリットです。
たとえばWebライターとして記事作成の仕事を受注した場合「納期」があります。
納期に対して逆算して1日の作業量を管理すれば良いので「今日は一気に作業をして明日はゆっくり休もう」ということも可能です。
作業時間をコントロールしやすいことから、フリーランスの副業は会社員と相性が良いといえるでしょう。
副業でフリーランスを始める方法や注意点
副業としてフリーランスを始めた場合に、やっておく事や注意すべき点を紹介します。
- 勤務先の就業規則をチェックする
- 開業届を提出する
- 税金について勉強する
- 住民税の申請をする
国が副業を推進するようになったとはいえ「副業をしてはいけない」という会社は、まだまだ多いです。
会社に副業をしていることがバレないように「やるべきこと」も紹介しているので、必ずチェックしましょう。
勤務先の就業規則をチェックする
勤務先の就業規則で「許可なく他の会社などの業務に従事しないこと(副業禁止)」という記載がないかチェックしておきましょう。
会社員の副業は法律で禁止されておらず、むしろ国は副業を推進しています。
しかし就業規則に副業禁止の旨が書かれていた場合、バレた場合に規約に記載されているペナルティが課せられてしまいます。
また、副業を認められていても「事前に会社に対して届け出を出すこと」というケースもあるので、勤務先の就業規則は必ずチェックしておきましょう。
開業届を提出する
副業でフリーランスを始めるなら、開業届を提出してきましょう。
フリーランスは個人事業主であり、開業届は事業を始める方が提出しなければならない書類だからです。
また開業届を提出すると同時に「青色申告承認申請書」も提出しておくと、65万円の特別控除が受けられます。
開業届を提出しただけでは、会社に副業がバレることはないので安心してください。
税金について勉強する
フリーランスは自分で確定申告をして住民税や所得税を納めなければならないので、基本的な税金について勉強しておきましょう。
フリーランスは経費が使えるので「どんな出費が経費として認められるのか」ということも知識として必要です。
また確定申告に向けて、帳簿付けも覚えなければなりません。
控除や経費は自分で申請したり帳簿したりしないと適用されないため、税金について知っておかないと損をしてしまいます。
住民税の申請をする
会社に副業がバレたくない方は、確定申告を行う際「副業で稼いだ分の住民税は自分で納付する」ということも必ず申請しましょう。
副業をしていることが会社にバレるのは、住民税の通知が会社に行ってしまうからです。
「住民税を自分で納付する」にしていなかった場合、会社に対してフリーランスで稼いだ分の住民税が通知されてしまうので「給与に対して住民税が高すぎないか?」と副業を行っていることがバレてしまいます。
確定申告書Bの「住民税・事業税に関する事項」の中にある住民税の徴収方法を「自分で納付」にチェックして提出するようにしましょう。
フリーランスに最適!副業で人気の仕事や職種5選
副業で人気の仕事や職種を、5つに絞って紹介します。
- 動画編集
- Webライター
- アフィリエイト
- デリバリーサービス
- せどり
ある程度スキルが必要なものから、未経験でも始められるものまで紹介しているので、自分のスキルや目的に合った仕事選びの参考にしてください。
動画編集
動画編集は需要が高く、稼ぎやすいので副業として人気の仕事です。
YouTubeをはじめTikTok用の動画制作など、動画編集の仕事はクラウドソーシングで常に募集があります。
動画編集ソフトが必要だったり、編集スキルも必要なため「誰でもすぐに始められる」というわけではないからこそ、スキルを身につければ安定して稼げます。
またYouTubeなどの動画編集の場合、効果音やフォントの装飾などがテンプレートで決まっているケースもあるので、動画編集ソフトの扱い方をきっちりとマスターしていればこなせる案件も多いです。
Webライター
Webライターの仕事も、副業のなかで始めやすい仕事で常に人気があります。
単価はかなり低くなりますが「完全未経験OK」という案件も多く、スキルや実績を積み上げやすい仕事です。
また最近ではAIの登場により「Webライターの仕事が無くなる」というネガティブな情報もありますが、まったく心配する必要はありません。
AIで書かれた文章はそのまま使えないため、情報の確認や編集が必要です。
副業としてWebライターを始めるにあたって「案件が無い」ということは、まず考えられないでしょう。
アフィリエイト
自分のブログやSNSなどで、商品やサービスを紹介して報酬が得られるアフィリエイトも人気副業の一つです。
アフィリエイトの最大の魅力は、稼げるようになれば寝てる間でも会社で働いている間でも報酬が発生することです。
また自分でブログやSNSなどを運用するため作業のコントロールができることも、会社員に人気の理由と言えるでしょう。
他の副業に比べてすぐに稼げるわけではありませんが、稼げるようになると他の副業よりも収入の「伸びしろ」が高いのでおすすめです。
デリバリーサービス
Uber Eatsや出前館などのデリバリーサービスは、誰でも簡単に始められることから人気の副業です。
自分の好きな時間に配達が始められるので、本業が終わったあとに軽く1時間だけ配達といった事も可能です。
またUber Eatsは業務委託での契約なので、報酬は事業所得となり経費が使えます。
バイクを使って配達を行うのであればガソリン代、自転車で配達を行う際も車両のメンテナンス費用が経費にできます。
デリバリーサービスは始めやすく、すぐに稼げる副業です。
せどり
「せどり」は副業のなかでも、常に人気上位に入ってくる仕事です。
家電量販店やリサイクルショップ、古本屋さんなどで商品を仕入れてメルカリなどで販売するだけなので、専門的な知識も必要ありません。
「店鋪に行くのは面倒だな」という方は、中国のサイトなどから輸入する「電脳せどり」がおすすめです。
電脳せどりはインターネット上で商品を仕入れるため、在宅で始められます。
フリーランスのスキルが磨けるおすすめスクール
副業フリーランスを目指すにあたって「どうせなら新しいことにチャレンジしたい」「専門的なスキルをしっかりと身に付けてから始めたい」という方も多いでしょう。
そんな方に向けて、フリーランスのスキルが磨けるおすすめのスクールを紹介します。
- エンジニア系なら「CodeCamp」
- 動画編集のスキルなら「studio US」
- Webライターなら「たのまな」
スクール選びの参考にしてください。
エンジニア系なら「CodeCamp」
エンジニア系の仕事に挑戦したい方は、プログラミングに特化したスクール「CodeCamp(コードキャンプ)」がおすすめです。
Code Campは現役のエンジニアが講師になっているので、エンジニアとして「今必要とされるスキル」が学べます。
主な授業内容 | プログラミングコースWebサイト制作コース |
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主な料金プラン | 【プログラミングコースの場合】2ヶ月プラン:198,000円4ヶ月プラン:308,000円6ヶ月プラン:363,000円 |
オンラインレッスンの有無 | すべてオンライン |
キャリアサポート | あり(転職向けのサポート) |
動画編集のスキルなら「studio US」
studio USは「未経験から始める動画制作オンラインスクール」と掲げており、フリーランスとして動画編集で稼ぎたいと思っている方にピッタリのスクールです。
動画編集ソフトの使い方から学べるため「なにひとつわからない」という方でも、安心して受講できます。
すべてオンライン学習のため自分の都合に合わせやすい他、教材動画も900本以上あるため動画クリエイターとしてのスキルがしっかり身につきます。
主な授業内容 | 動画編集ソフトの使い方動画編集に関するスキルやノウハウ |
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主な料金プラン | 動画編集コース:55,000円動画クリエイターコース:99,000円動画クリエイター総合コース:220,000円※全て税込み価格 |
オンラインレッスンの有無 | すべてオンライン |
キャリアサポート | あり(案件の依頼支援) |
Webライターなら「たのまな」
Webライターの副業を始めたい方は「たのまな」という通信講座にある「Webライティング講座」がおすすめです。
通信講座なので、教材が送られてきてテキストや映像での講義を受けるスタイルです。
Webライターとして求められる基本的な文章力やSEOライティングはもちろんのこと、クラウドソーシングでの仕事の進め方も学べます。
料金も32,000円と始めやすく、Webライターとしてのスキルも十分に身につくのでおすすめです。
主な授業内容 | SEOライティング読みやすい文章の書き方クラウドソーシングでの仕事の進め方 |
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主な料金プラン | 32,000円(税込) |
オンラインレッスンの有無 | 教材とオンラインでの動画学習 |
キャリアサポート | あり(転職向けのサポート) |
副業フリーランスを目指す方におすすめエージェント
フリーランスを始める方にとって「案件を獲得できるのか不安」という方も多いでしょう。
そんな方に向けておすすめのエージェントを紹介します。
- ランサーズエージェント
- レバテックフリーランス
エージェントを利用する際に覚えておきたいのはエージェント契約の場合、ほとんどが業務時間による「準委任契約」になることです。
月間の最低稼働時間が定められているケースも多く「納品したら完了」というわけでは無いため、エージェントを活用する際に募集要項はしっかりとチェックしましょう。
ランサーズエージェント
ランサーズエージェントは、クラウドソーシング大手の「ランサーズ」が運営しているエージェントです。
他のエージェントに比べてエンジニア系以外の案件が多いので、動画編集やWebライターとして活用したい方はランサーズエージェントに登録してみると良いでしょう。
【ランサーズエージェントがおすすめな人】
- エンジニア系以外の副業を挑戦しようと思っている人
レバテックフリーランス
レバテックフリーランスはエージェント業界最大級「レバテック」が運営している、フリーランス向けのエージェントサービスです。
ITエンジニアに特化しているので、エンジニア系の仕事を探している方はレベテックフリーランスで探してみると良いでしょう。
【レバテックフリーランスがおすすめな人】
- ITエンジニア系の副業を挑戦しようと思っている人
著者が副業と会社員を掛け持ちをしていた頃の失敗談
著者が会社員時代に副業を始めたのは「会社を辞めたかった」という理由です。
当時著者が副業として選んだのは、商品やサービスをブログで紹介して読者が利用することで報酬が得られる「アフィリエイト」です。
平日は本業終わりに2時間程度、休日は5時間程度ブログを書いていたと思います。
1ヶ月後に得られた初報酬は、たったの数円でしたが、今まで給料でしか収入を得たことがなかったので「自分の力で稼いだ」という当時の感動は、今でも忘れられません。
しかし3ヶ月ほどで、挫折してしまいます。
理由は単純です。本業が忙しくなって残業が増えた結果、疲れて副業の時間を作らなくなったからです。
副業フリーランスは作業時間を自分でコントロールできるからこそ、時間管理ができていないと継続できません。
著者の失敗談から、副業を始めようと思っている方は「どんな状況でも1時間は絶対に副業の時間を作る」というルールを決めるなど、時間管理の徹底がおすすめです。
副業フリーランスに対する「よくある質問」
会社員の方が副業でフリーランスをしようと思った時に、よくある疑問や質問を紹介します。
- 副業を始めたら会社にバレますか?
- フリーランスと副業の違いは何ですか?
それぞれ回答していきます。
副業を始めたら会社にバレますか?
副業を始めただけでは、会社にバレることはありません。
ただし確定申告をした際に会社にバレる可能性はあります。
フリーランスとして稼いだ所得に対する「住民税の通知」が会社に届いてしまうからです。
本来であれば会社の給料に対する住民税だけのはずが、給料分以上の住民税の通知が届くためバレてしまいます。
フリーランスで稼いだ分の住民税が会社に行かないようにするには、確定申告の際に「自分で納付する」と申請することです。
確定申告書Bの「住民税・事業税に関する事項」の中にある住民税の徴収方法を「自分で納付」にチェックして提出しましょう。
ただし副業で得た収入がフリーランスによる「事業所得」ではなく、アルバイトなどによる「給与所得」だった場合、確実に会社にバレてしまいます。
給与所得は確定申告ができないため、副業で稼いだ給与分の住民税が会社に通知されてしまいます。
「副業アルバイトはバレる」と認識しておきましょう。
フリーランスと副業の違いは何ですか?
フリーランスと副業は「自分で事業をしている」「本業以外で収入を得ている」の違いがあります。
副業 | フリーランス | |
---|---|---|
働き方 | 本業以外の収入を得ている人 | 自分で事業行っている人 |
契約形態 | アルバイトなどの雇用形態業務委託 | 業務委託(雇用されない) |
報酬 | 給与所得事業所得 | 事業所得 |
会社員の場合は「副業の中にフリーランスが含まれている」と思っておくと良いでしょう。
休日に飲食店でアルバイトして給料を受け取っている場合、副業をしている人です。
休日にWebライターをして事業所得を得ている場合は、副業フリーランスとなります。
副業フリーランスで仕事の可能性を広げよう
「収入を増やしたい」という理由で、副業に興味がある会社員の方は非常に多いです。
会社員は成果を上げても、毎月1万円昇給するとは限らないでしょう。
副業フリーランスの場合は成果がそのまま報酬になるため、会社員より簡単に1万円を稼げます。
また同じ1万円でもフリーランスは経費が使える分、手元に残るお金が多いです。
フリーランスとして実績や収入が増えていけば会社に依存する必要もなくなり、将来的には副業ではなく「フリーランスで生活する」という可能性も広がります。
自分の可能性を信じて、副業で新しい挑戦を始めてみましょう。