フリーランスに興味があるものの「フリーランスになって失敗したくない」と誰もが思いますよね。
またフリーランスになって後悔した人は、どんなことで後悔したのか知りたい方も多いでしょう。
そこでこの記事ではフリーランス4年目となる著者や、著者の友人の体験談を含めたフリーランスのリアルな実体験を紹介します。
【この記事でわかること】
- フリーランスになって後悔したこと、良かったこと
- 後悔しないために会社員時代にやるべきこと
- フリーランスになってからやるべきこと
この記事を読むことでフリーランスになったときに、失敗や後悔をせずに済むでしょう。
【実体験】フリーランスになって後悔したこと5選
会社員からフリーランスになって、後悔したと感じた実例を紹介します。
- 収入が減った
- 仕事の案件獲得に苦労した
- 会社員時代より働きすぎてしまう
- 保険料や住民税の支払いが高額だった
- クレジットカードなどの審査が通らない
著者はフリーランスになってから、後悔したと感じたことはありません。
しかし著者の友人で「フリーランスになって後悔したと感じた」という話を聞くことがあるので紹介します。
これからフリーランスになろうと思っている方は、後悔しないように参考にしてください。
収入が減った
会社員時代よりも収入が減り続けている期間が長いと、不安になり「失敗したかも」と思う方も少なくありません。
「フリーランスになって直後は会社員ほど稼げないだろう」と覚悟をしていたものの、毎月安定して給料が入ってきていたことに慣れてしまい不安だったというお話を聞きます。
同じような後悔をしたくない方はいきなりフリーランスに挑戦するのではなく、副業として始めて実績を積んでから会社を辞めるといいでしょう。
仕事の案件獲得に苦労した
フリーランスになりたての頃は仕事の案件がなかなか取れず、不安になって「向いてなかったのかな」と考えてしまう方は多いです。
会社員と違いフリーランスは、仕事がもらえないと収入が入ってきません。
やっと獲得した案件も単発の仕事だった場合、業務が終わったあと新規で案件を獲得しなければならないので、フリーランスは「案件を獲得するスキル」も非常に重要です。
案件獲得に関して不安な方は「フリーランスの営業のやり方」の記事を参考にしてください。
営業が苦手な方でも案件を獲得できる、具体的な方法をまとめてあります。
会社員時代より働きすぎてしまう
フリーランスは会社員と違い、仕事をこなせばこなすだけ自身の収入アップにつながります。
そのため依頼された仕事をすべて受け入れた結果、働きすぎて疲弊してしまう方もいます。
納期に追われて寝る間も惜しんで作業をしているうちに「何のためにフリーランスになったんだっけ?」と我に返ったという方もいました。
フリーランスは基本的にクライアントの案件があってこそ収入が得られるため、どんな案件でも引き受けた結果、セルフブラックな状態になることもあります。
保険料や住民税の支払いが高額だった
フリーランスになって誰しも驚くのが、社会保険料や住民税の金額です。
フリーランスになって1年目の収入は、基本的に会社員時代よりも減る方が多いでしょう。
社会保険料や住民税の金額は前年度の収入、つまり会社員時代の収入に対する徴収になるので、フリーランス1年目の収入に対して高額な場合が多いです。
会社員時代は天引きされていて実感が無かったものが、自ら支払うことで出費の大きさを痛感して「フリーランスは辛いな」と感じる方もいます。
クレジットカードなどの審査が通らない
フリーランスになるとクレジットカードや賃貸などの審査が通らなくなるため「先にやっておけばよかった」と後悔される方は多いです。
クレジットカードや賃貸の審査は「毎月安定して返済できる能力があるのか」ということが重要です。
「安定した収入が得られる」ということが証明できないフリーランスは、基本的に審査が通りません。
実際著者の知人も会社員時代よりも毎月稼げるようになりましたが、クレジットカードの審査は落ちています。
賃貸やクレジットカードなど審査が必要なものは、あらかじめ会社員時代に済ませておくと良いでしょう。
クレジットカードを申請するときの審査のポイントや注意点は次の記事を参考にしてください。
著者がフリーランスになってよかったと感じていること
著者がフリーランスになってよかったと、今でも感じていることを紹介します。
- 安い費用で旅行が行ける
- 通勤ラッシュと無縁になった
- 条件で納得のいかない仕事は断れる
- 人間関係のストレスから開放された
- 時間に縛られない働き方が手に入った
著者の場合はフリーランスになって後悔したことは一度も無く、やっぱりフリーランスで良かったと感じることが沢山あります。
フリーランスの魅力を、それぞれ紹介します。
安い費用で旅行が行ける
フリーランスになって嬉しいのは、利用者の少ない閑散期や平日などで旅行に行けるので旅費が安く済むことです。
旅先でも人が少なく快適に過ごせるので「やっぱりフリーランスはいいな」と、旅行に行くたびに感じます。
また帰りの交通の便が天候などの影響で止まってしまった場合でも「もう1日泊まって美味しいもの食べて帰ろうか」と、すぐに切り替えられるのもフリーランスの魅力でしょう。
通勤ラッシュと無縁になった
フリーランスになってから電車の通勤ラッシュ、通勤と重なる時間の車での渋滞と無縁になったことが快適です。
毎朝通勤のためにぎゅうぎゅう詰めの電車に乗ると、会社に着いた時点で既に疲れやストレスが溜まる方もいるでしょう。
フリーランスは基本的に在宅作業なので通勤ラッシュや渋滞とは無縁になり、ストレスになりません。
条件で納得のいかない仕事は断れる
フリーランスは会社員と違い、納得のいかない仕事はキッパリと断れることが良いところです。
単価や作業内容などを見たうえで「やりたくない」と思ったら、丁重に断ります。
会社員は雇われている以上、基本的に仕事は断れないケースが多いでしょう。
フリーランスは基本的に雇用関係のない仕事になるので、やりたくない仕事は無理にやる必要がありません。
人間関係のストレスから開放された
フリーランスの仕事は基本的に1人作業になるため、人間関係のストレスから開放されることが良いところです。
例えば上司から飲み会の誘いがあった場合「行きたくないけど、後々面倒くさいから参加したほうがいいかな」と考えたり「断ったら上司の面子が潰れるかな」と気を使ったりする場面も少なくありません。
フリーランスは誰に気を使う必要もないので、毎日ストレスを感じずに生活できます。
時間に縛られない働き方が手に入った
著者がフリーランスを目指した大きな理由の1つに「フリーランスは時間に縛られない働き方ができる」ということがあります。
実際フリーランスになってからは自分で作業スケジュールを考え、休みたいときは休むなど、会社員時代よりも遥かに自由な時間を過ごせています。
著者は安定した収入よりも「自分の人生を自分のためにどう使うのか」ということを重要視しているので、自分ですべて管理できるフリーランスは最高の仕事です。
フリーランスに向いているのか適正チェック
安定した会社員の生活からフリーランスになろうと思っても、自分が向いているのか不安な方も多いでしょう。
次の5項目が当てはまる方は、フリーランスに向いていると言えます。
【フリーランスに向いている人】
- 自己管理ができる
- 探究心や向上心がある
- 収入が減っても耐えられる
- 黙々と一人作業が苦にならない
- タスクやスケジュール管理が徹底できる
とくにタスクやスケジュールを含めた「自己管理ができるかどうか」は重要なポイントだと言えます。
フリーランスは自由な時間ができるので、自己管理ができない方は単純に怠けてしまうからです。
自分自身を律することができない人は案件を獲得しても、納期ギリギリで慌てて作業をしてクオリティの低い成果物を納品したり、納期が遅れてクライアントに迷惑がかかったりしてしまうでしょう。
フリーランスは良い意味でも悪い意味でも自由度が高いので、自己管理ができるかどうかが大きなポイントです。
フリーランスと会社員の違いから、自分に合うのがどちらか合うか考えるのもよいでしょう。
後悔しないために会社を辞める前にやっておくべきこと
フリーランスになった後に後悔したり損したりしないために、会社を辞める前にやっておくべきことを3つ紹介します。
- クレジットカードを作成しておく
- 経費になったレシートを保存しておく
- 開業届と青色申告承認申請書を提出する
フリーランスになろうと思っている方はもちろんのこと、副業としてフリーランスをやってみようと思っている方でも損しないためにチェックしておきましょう。
クレジットカードを作成しておく
フリーランスになるとさまざまな審査に通らなくなってしまうので、会社に所属している間にクレジットカードは作成しておきましょう。
確定申告に向けた帳簿付けがラクになるので、クレジットカードはプライベート用と事業用で使い分けるのがおすすめです。
また賃貸の審査も通らなくなる可能性が高いので、引っ越しをするのであれば会社員の頃に済ませておくと良いでしょう。
経費になったレシートを保存しておく
フリーランスの事業に必要なものを購入したり、利用したりしたレシートは保存しておきましょう。
意外と知られていませんが開業届を提出する前だったとしても、事業に関連する出費は経費として認められるからです。
例えば動画編集の仕事を始めようと思ってサブスク型の動画編集ソフトを導入した場合、毎月発生する動画編集ソフトの費用は経費として認められます。
会社員時代からフリーランスに向けて発生した経費の、レシートや領収書は保存しておきましょう。
開業届と青色申告承認申請書を提出する
開業届は事業を始めるすべての方が、提出しなければなりません。
開業届の提出は基本的に「開業後1ヶ月以内」となっており、会社員の頃の準備期間でも問題ありません。
「開業届を提出したら会社にバレるのではないか」と思われる方もいますが、開業届を提出しても会社にバレないので安心してください。
また開業届の提出と同時に「青色申告承認申請書」も忘れずに提出しましょう。
「フリーランスの開業届を提出する方法」を記事にまとめているので、参考にしてください。
フリーランスになってからやるべきことや注意点
会社を辞めてフリーランスになったあとにやるべきことや注意点を4つ紹介します。
- 会計ソフトを導入する
- 退職金は使わないほうが良い
- SNSやコミュニティを活用する
- 健康保険と国民年金の手続きをする
フリーランスになってから苦労をしないように、あらかじめ知っておきましょう。
会計ソフトを導入する
フリーランスは会計ソフトの導入が必須です。
フリーランスになると税金を納める確定申告を、自分で行わなければなりません。
確定申告を行うためには「帳簿付け」も必要になり、簿記の専門的な知識が必要です。
会計ソフトを活用すれば専門的な知識をもっていなくても、簡単に帳簿付けや確定申告ができます。
著者も簿記の資格を持っていませんが、会計ソフトを使って毎月帳簿を行い確定申告をしています。
退職金は使わないほうが良い
会社の退職金は旅行したりモノを買ったりするのは我慢して、使わないことをおすすめします。
フリーランス1年目は会社員時代の所得に対する社会保険料や住民税の支払いだけで軽く何十万という費用がかかるからです。
さらにすぐには会社員と同等の収入が得られないことを考えると、使わずに生活余剰金として置いておくほうが良いでしょう。
SNSやコミュニティを活用する
フリーランスになると人との交流が一気になくなってしまうので、SNSやフリーランスが集うコミュニティなどを活用することがおすすめです。
フリーランスになって多くの方が「寂しさ」を感じて、SNSやコミュニティを活用し始めます。
またSNSやコミュニティで人との繋がりをもっておくことで、仕事の依頼がくることもあります。
SNSやコミュニティは、人との交流からさまざまな可能性が広がるツールなので活用しておくと良いでしょう。
健康保険と国民年金の手続きをする
会社員を退職したら14日以内に、健康保険と国民年金の手続きを行わなければなりません。
とくに健康保険は「国民健康保険」に切り替えるか、会社員時代の健康保険を継続する「任意継続(最大2年間)」という選択肢があります。
配偶者や子供がいる方であれば、任意継続の方が安くなる可能性があります。
どちらが安く抑えられるのか判断が難しいと思うので、住んでいる地域の市役所か全国健康保険協会に問い合わせると良いでしょう。
事前準備と知識があればフリーランスになっても後悔しない
フリーランスは会社員の頃に感じていたさまざまなストレスから開放されて、自由に働けることが魅力です。
しかし、なかには「後悔したなあ」と感じた方も一定数います。
あらかじめ準備や注意点を理解しておけば、フリーランスになって失敗することも後悔することもないでしょう。
会社員時代にやっておくこと | フリーランスになってからやること |
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クレジットカードを作成しておく 経費になったレシートを保存しておく 開業届と青色申告承認申請書を提出する | 会計ソフトを導入する退職金は使わないほうが良い SNSやコミュニティを活用する 健康保険と国民年金の手続きをする |
またフリーランスは収入が不安定なため「会社員として働いていた方がトクなのでは」と考える方もいるでしょう。
そんな悩みがある方は、フリーランスの将来性や会社員との違いをまとめた記事を参考にしてください。