フリーランスが案件獲得できるポートフォリオとは?参考例や作り方を紹介

「フリーランスになったけど、ポートフォリオ作ってない…」
「ポートフォリオってどうやって作るの?」
「未経験のフリーランスだからポートフォリオを作れなさそう…」

フリーランスとして稼いでいくのに、必要そうなポートフォリオ。どうやって作ればいいのか、実績がない自分に作れるのか、不安になりますよね。

私もwebライターとしてフリーランスになった頃は、実績もSNSでの知名度も全くなかったため、1週間で1つの案件をとるのにも苦労しました。しかし、ポートフォリオを丁寧に本気で作ったことで、週10本以上は案件を獲得できるようになりました。

ポートフォリオは、正しいやり方を知っていれば誰でも作成できます。今回は、ポートフォリオの正しい作り方とコツ、参考例を徹底解説していきます。

この記事を読むことで、あなたはより魅力的なポートフォリオを作成することができて、今以上に多くの案件を獲得できるようになるでしょう。また、記事後半にはポートフォリオを魅力的に作れるようになるツールも紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。

目次

ポートフォリオとは

ポートフォリオとは、簡単に言えばフリーランス自身の業績紹介です
自己紹介する際の名刺や、顔になる存在ともいえるでしょう。

例えば、

  • これまでに書いた記事
  • これまでに作ったwebサイト
  • これまでに作ってきた商品

などを1つにまとめ、「私はこういうモノを作れる(提供できる)人間です」と説明できるものをポートフォリオと言います

例えば、イラストレーターさんやプログラマーさんはわかりやすいでしょう。

「こういった機能を実装したページが作れます」
「こういう雰囲気のデザインを作れます」
「過去にこんな要望から、こういったモノを作りました」

自分が何をできるのかを言葉だけでなく、画像や動画で実際に見せるというのがポートフォリオの大きなポイントになります。

このポートフォリオはフリーランスにとって超重要です。

フリーランスにポートフォリオが必要な理由

フリーランスがポートフォリオを持っておくべき3つの理由を解説します。

ポートフォリオを持っておくべき理由

  • 実績やスキルを見せる必要があるから
  • 逆営業やスカウトされる確率が増えるから
  • ポートフォリオがないフリーランスは稼げないから

理由①実績やスキルを見せる必要があるから

どんなスキルを持っているのかを相手に伝えなければいけない場面は、フリーランスなら必ずあります。

特に実績もないフリーランスなりたての頃は、自ら動いて動いて仕事を獲得しなければなりません。そのため、自ら自分を相手に売り込む必要があります。

その際に「自分はこんな実績があり、スキルを持っています!」と伝えることができなければ、仕事を獲得することは難しいでしょう。

フリーランスを雇う側の視点に立って考えてみれば、能力や実績が不透明な人を雇いたいとは思えないことがすぐにわかります。

理由②逆営業やスカウトされる確率が増えるから

ポートフォリオを自身のSNSやブログ、クラウドソーシングサイトのプロフィールに掲載しておけば誰かからスカウトや依頼の連絡がくるかもしれません。

ポートフォリオがあれば、ポートフォリオが勝手に自分を営業してくれる可能性があるのです。

理由③ポートフォリオがないフリーランスは稼げないから

大げさな表現かもしれませんが、長年フリーランスをやっている筆者としてはポートフォリオがないのはあり得ません。

名刺も自己紹介もせずに、仕事を得ようとしているようなものです。

自分で仕事を獲得し、自ら稼がなければいけないフリーランスにとって、ポートフォリオがないことは致命的になります。

実績がないフリーランスがポートフォリオを作るポイント

ここまでは「ポートフォリオには過去に作ったモノや実績を載せましょう」とお伝えしてきました。それではまだ何も実績のないフリーランス0日目の人はポートフォリオを作れないということになります。

しかし、実績のないフリーランスこそポートフォリオは作るべきです。その理由と作り方を解説します。

実績がないフリーランスがポートフォリオを作るポイント

  • 初受注前でもポートフォリオを必ず作る
  • 学習過程で得たものを見せる
  • フリーランスとしてのスタンス、人間性を言語化する

初受注前でもポートフォリオを必ず作る

実績のない状態でもポートフォリオは絶対に作っておきましょう。

ポートフォリオの土台を作っておけば、実績がでたあとにすぐ掲載することができます。ポートフォリオの作成を先延ばしにしてしまうようであれば、事前に作っておく方がいいです。

また、実績がない状態でもポートフォリオに載せるべき内容はあります。それをしっかりと掲載しておきましょう。

学習過程で得たものを見せる

フリーランスとしての実績がなくとも、「あなたがこれまでに学んできたこと」=「今、あなたができること」を書いておくべきです。

それをただ言葉で記載するのではなく、学習に使った教材やツール、練習のために自分で作ってみたモノなどを記載しましょう。

筆者も実際に書いていた参考例

  • 〇〇プログラミングスクール修了
  • プログラミング教材「〇〇」を3周
  • 撮影した写真をまとめた自作アルバム
  • 自分のブログ記事

具体的であればあるほどいいです。要は、そのポートフォリオを見た人に「この人はこんなスキルを持っていそうだな」と想像させられたらOKです。

フリーランスとしてのスタンス、人間性を言語化する

実績やスキルがあっても、人間性や仕事に対する姿勢がマッチしない人を採用する人はいないでしょう。

実績がなくとも、

  • なぜフリーランスになったのか
  • フリーランスとしてどうなりたいのか
  • フリーランスとして何を大事にしているのか
  • 業務に対する熱量や思い

などを書いておくのはとても有効です。

特に「実績無しの方も募集中」などの案件であれば、採用可否の差はスキルより仕事に対する姿勢や人間性になります。

人間性や仕事に対する姿勢もしっかり載せておきましょう。

フリーランスのポートフォリオに入れるべき内容

後述の「ポートフォリオの作成方法」でも解説しますが、先にポートフォリオに掲載しておくべき内容を解説します。

ほぼ全てのフリーランスに共通するモノから、各業種によって必要な内容があるため業種ごとにも解説します。

【全職種のフリーランス共通】ポートフォリオに入れる内容

まずはどんな業種のフリーランスでも、ポートフォリオには必須の内容を紹介します。

自己紹介

  • 名前
  • 年齢
  • 住んでいる場所
  • 経歴
  • 趣味
  • フリーランスとしての意気込み

など、フリーランスとしてどういった人間なのかを徹底的に表現しましょう。

どれだけスキルが優秀でも、悪い人間と仕事したいと思う人はいません。仕事をついつい依頼したくなるように魅力的な自己紹介を用意しましょう。

スキル&実績

最も重要な部分です。

フリーランスとしてどんなことができるのかを的確にわかりやすく説明しましょう。

とにかくわかりやすさが命です。画像や動画、実際のモノを用意して魅力的に伝えましょう。

仕事の単価

仕事を依頼するのに必要な予算も書いておきましょう。

最低単価を提示しておくことで、仕事の依頼をキャンセルする業務が減ります。また、実績がないからといって「何円でもやります!」はNG。しっかりプロとして、最低単価は提示しておきましょう。

なお、依頼される仕事内容によって大きく変動がある場合は、書かなくてもいいです。

お問い合わせ窓口&SNS

  • メールアドレス
  • 電話番号
  • SNS(DM開放しておく)
  • クラウドソーシングサイト

のどれかは用意しておきましょう。

せっかく魅力的なポートフォリオがあっても、仕事に繋がる窓口がなくては仕事は生まれません。

お問い合わせにはどのぐらいの時間で返信するかも明記しておくと親切です。

【フリーランスエンジニア】ポートフォリオに入れる内容

ここからはエンジニア特有の内容について紹介します。

インフラからソフトウェア、簡単なホームページ作成までエンジニアは業務が多岐にわたります。自分のスキルを的確に表現できるポートフォリオを作りましょう。

ポートフォリオサイト自体がポートフォリオ

多くのエンジニアがポートフォリオサイトを自作します。

なぜなら、その自作ポートフォリオサイト自体がポートフォリオとなるからです。特にホームページ、webページ作成代行をやっているフリーランスであれば、ポートフォリオがそのままスキルのアピールになります。

そのため、できる限りデザインや機能性が魅力的なポートフォリオサイトを作るように意識しましょう。

スキルや資格、経験を明記

エンジニアは業務が多岐にわたるため、求められるスキルや経験も多種多様です。

そのため自分のスキルや経験はくどいほど細かく具体的に書いておくことが求められます。大雑把な表現だと、依頼する人が「業務の理解度が浅いのかな?」と不安になってしまいます。

【デザイナー&クリエイター系のフリーランス】ポートフォリオに入れる内容

webデザイナーから動画制作、フォトグラファーなどクリエイター系といわれるフリーランスにとってポートフォリオはとても重要です。

なぜなら、エンジニア同様にポートフォリオの見た目自体がフリーランスとしてのスキルが問われるからです。

業務内容に沿ったデザイン

デザインを通して、伝えたい情報がしっかり伝わるポートフォリオを作成しましょう。

その際に自分が持つ得意なスキル、テーマに沿った見た目にしなければいけません。とりあえずおしゃれにすればいいと思って、自分の作品やスキルと全く関係ない雰囲気のサイトにしてしまうと、逆効果になります。

実績、過去作品の一覧

クリエイター系であれば、実績や過去作品も多種多様でしょう。

それらを一覧で全て見せるのではなく、ジャンルごとやテーマごとに分けて見られるようにしましょう。

ライター

webライターはポートフォリオでは、見た目はそれほど重要ではありません。見た目よりテキストの読みやすさ、わかりやすさが肝になります。

過去に依頼された執筆記事

これまで依頼されて執筆した記事を掲載しましょう。

その際には、

  • 担当した業務範囲(キーワード選定~構成~本文~入稿など)
  • 記事の検索順位やPV数
  • 文字数
  • 納品スピード
  • ジャンル、テーマ

などを記載しておきましょう。

URLを載せるだけでなく、自分がどんなところを意識したのか、何を貢献できたのかも書いておきましょう。

独自記事

フリーランスのwebライターであれば、ぜひともポートフォリオサイトを独自メディア、ブログとして運営することをおすすめします。

独自記事でPVを獲得すれば、ライターとしての実績になりますし、収益も生まれます。自分の練習&収益源&ポートフォリオとして使えるでしょう。

無料ブログやWordPressを用いれば、簡単に作成可能です。

フリーランスのポートフォリオを作る方法【流れ】

では、フリーランスのポートフォリオの作り方を解説していきます。

ここでは、筆者が実際に経験しながら作成した、webライターのポートフォリオをメインに解説していきます。

ポートフォリオの掲載媒体を決める

まずはポートフォリオをどの媒体で相手に見せるかを決めましょう

媒体は数多くありますが、この媒体の違いでそこまで大きな差は出ないため、悩み過ぎるようであれば最も簡単な「無料ブログ」をお勧めします。

WordPress

webライターとして本腰入れて活動していく場合は、WordPressで自分用のブログサイトを作ってしまうのが一番お勧めです。

WordPressとは

人気のCMSのひとつ。コーディングやバックエンドの知識がない初心者でも、簡単にwebサイトを作成できます。

なぜなら、サイトにあるブログ記事が全てポートフォリオにもなりますし、その記事で収益を生むことも可能だからです。

自分のブログの月間PV数や検索キーワード順位1位記事の数などが、そのまま魅力的な実績になります。

ライターとしての腕を磨くことで、自分のブログの記事の質も磨かれ、収益も増えて一石二鳥です。

ただ、用意に手間と多少の費用はかかるため、慣れていない方や苦手な方にはお勧めしません。

無料ブログ

会員登録をするだけでサクッとwebサイトを使える無料ブログは、初心者に一番おすすめです。

ポートフォリオは見せたい相手にだけ見えればいいので、無料ブログで十分です。デザイン性や機能性も制限はされますが、ポートフォリオに求められるデザイン性や機能性は高くありません。

ポートフォリオの準備に時間をかけてしまい、仕事が始まらないというのは本末転倒です。慣れないうちは無料ブログで十分でしょう。

個人的には

  • はてなブログ
  • Amebaブログ

の2つがおすすめです。

どちらもとても使いやすく、見る側にも優しいデザインの無料ブログになります。

Googleドキュメントやスプレッドシート

Googleドキュメントやスプレッドシートに、簡潔にまとめてもいいでしょう。

ただし、追加できるデザイン性はかなり低いため、慣れたらそのほかの媒体にすることをお勧めします。

見る人によっては「やる気がない」「デザインに疎い」「初心者」という印象を強く与えてしまいます。

プロフィールページを作る

まずはプロフィールを掲載しましょう。

プロフィールページに掲載すべき内容は以下の7つです。

  • 自己紹介
  • 経歴
  • 単価表
  • 業務時間
  • 使えるサービスやツール
  • 連絡先、問い合わせ窓口
  • SNSやブログリンク

なお、全てを1つのページに記載する必要はありません。各自、自由にアレンジしてみてください。

経歴等の自己紹介

  • 名前
  • 年齢
  • 学歴、職歴
  • フリーランス歴
  • 趣味、興味のある事

などを書くといいでしょう。

趣味や興味のある事はあくまでも文章が堅くなりすぎないためです。延々と自分語りするのは避けましょう。

この自己紹介でも、読む側の人にとって不要な情報はなるべく載せない様に気を付けましょう。

単価表

webライターであれば、希望する文字単価や時給を載せておきましょう。

低く見積もりすぎても高く見積もりすぎてもいけません。実際に自分が受注すると思う最低単価を書きましょう。

業務時間&対応可能時間

webライターであれば「週に何本記事をかけるか」、「何時から何時まで業務をしているか」などを書いておきましょう。

週や月にかける記事本数を掲載する際には「3,000文字の場合」など、文字数を仮定しておくことを忘れないでください。

また、仕事の依頼やその返信に対応できる時間帯も記載しておくと親切です。相手は即レスを重視していたのに、対応時間が短くて低評価をつけられてしまった…というズレは避けるようにしましょう。

フリーランス業務で使えるツールやサービス

業務に使うツールや連絡用のツールは企業によって様々です。どれも使えるようになっておくことは必須です。

特に

  • Googleドキュメント
  • Word
  • WordPress

などはライターで必須です。

連絡ツールとしては

  • Chatwork
  • Slack
  • teams

などを抑えておけば安心です。

とはいえ、どれも使いやすいツールなので全くの未経験でも不安がる必要はありません。事前に一度自分で登録、使用しておくといいかもしれません。

連絡先、お問い合わせ窓口

メールアドレスや電話番号などの連絡先も必ず記載しておきましょう。

メールアドレスだけでも載せておくといいでしょう。

また、SNSアカウントがあればそこのDMを開放しておけばそれでもOKです。

その他SNSやブログのリンク

フリーランスであればSNSアカウントは開設しておいて損はありません。

SNSもポートフォリオの1つと言えるからです。

日々の活動内容や実績、人間性をアピールできる絶好の機会になります。また、DM等で連絡を取ることも可能です。

開設したら、そのリンクを必ず掲載しておきましょう。

フリーランスとしての実績&スキル一覧ページを作る

実績の掲載が最も重要になります。プロフィールページとは別のページに実績&スキル一覧のページを作りましょう。

実績として公開可能なwebページを掲載

以前書いた記事のURLを掲載し、わかりやすくまとめておきましょう。

その際に、その記事が実績として公開可能なモノかを必ず確認しましょう。

執筆した記事の著作権が発注元に帰属している場合、執筆者の記事として公開することはできません。その可否が曖昧な場合は、以前の担当者に問い合わせてみましょう。

絶対に「とりあえず実績として載せてしまおう」と安易に載せてはいけません。法的トラブルを引き起こしかねません。

リンクを開く前に何が書いてあるかを明記

リンクをクリックする前に、その記事はどんな記事なのかを記載しておくのが親切です。

  • 執筆した時期
  • タイトル
  • キーワード
  • 担当した業務
  • 検索順位やPV数
  • 意識したポイント

などを書けるだけ書いておきましょう。

自分がどこからどこまで対応したのかを明記

webライターとはいっても業務は多種多様です。

  • キーワード選定
  • 構成案作成
  • 本文作成
  • 画像作成
  • インタビュー
  • 入稿

これらの業務を単一、または複数行います。

載せる記事は完成されたものがほとんどのはずなので、その記事のどの部分を自分が担当したのかを必ず記載しておきましょう。

稼げないフリーランスのポートフォリオ【失敗例】

ここからは、やってはいけないポートフォリオの作り方を紹介しておきます。

実績のリンクだけを記載

最低限の情報と記事リンクだけを載せたポートフォリオは、失敗です。

まずポートフォリオを見る人の見る気が失せます。webライターとは、読者の目線に立つことが求められる職業です。ポートフォリオを見る人の立場になって書くことができないと思われてしまいます。

デザインが無味乾燥すぎる

実績や自己紹介はあるが、見やすさが意識されていないポートフォリオも、失敗例の1つになります。

ポートフォリオとは「この人と仕事してみたい」「この人に案件を任せてみたい」と思わせたら成功です。

実績や最低限の自己紹介のみだと、相手にあなたの魅力が伝わりません。むしろ、無機質な印象を与えてしまうため、一緒にプロジェクトを進める相手には適さないと判断されやすいでしょう。

更新が半年以上前

後述しますが、ポートフォリオは鮮度が命です。

半年や一年以上前の記事のみを記載していると、「最近はライティングしていないのか?」と思わせてしまいます。

ポートフォリオの内容は定期的に更新することを心がけましょう。

稼げるフリーランスになるためのポートフォリオとは

ここまではポートフォリオの一般的な作り方を解説しました。ここからは、そこから一歩先に「より稼げる」フリーランスになるためのポートフォリオについて解説します。

ポートフォリオを丁寧に作る

ここまでは一般的な作り方を解説したと書きましたが、その一般的レベルのポートフォリオさえ作っていない人がほとんどです。

特にwebライターの場合は、ポートフォリオがない人の方が多いでしょう。

ですので、ここまで解説した通りに丁寧に作ることができればそれで十分とも言えます。一旦、ポートフォリオ作りは終えてスキルを磨いて実績をたくさん作る事にシフトしてもいいでしょう。

サイトの読み込み速度は遅くならないようにする

ポートフォリオをサイトで作成する際、サイトの読み込みが3秒以上かかる場合は改善が必要です。

なぜなら、そこまで時間がかかってしまうと見ている人は離脱してしまうからです。離脱してしまえば、相手に実績が伝わらないままになってしまいます。

以下のページにポートフォリオのURLを入力すれば、読み込み速度が計測できます。

▶︎Googleが提供する読み込み速度計測ツール PageSpeed Insights

それぞれの実績から自分は何ができるかを明記する

実績を細かく解説するだけでなく、そこから「つまり私は〇〇ができます」とできることを加えましょう。

ポートフォリオを見る人は暇ではないので、事細かに見てはくれません。そのため「結局、この人は何ができるんだろう」となってしまうことも少なくありません。

そうならないために、「要は〇〇というスキルがあります」「経験が豊富です」と明記しておくことが効果的です。

書かなくてもわかることを、書いておくことがポートフォリオでは重要です。

情報が伝わるデザインにする

デザインはこだわればキリがありませんが、マイナスな印象を与えるデザインからプラスな印象を与えるデザインに変えるのは、そこまで難しくありません。

シンプルであればOKです。

凝ったものではなく、伝えたい情報がしっかり伝わるデザインを意識しましょう。あくまでも勝負するのは実績やスキルの内容です。

案件ごとに対応できるポートフォリオにする

webライターの中でも、コピーライティングやセールスライティングもやっていく人は、それぞれの案件ごとでポートフォリオを変えるのが望ましいです。

ページを切り替えるだけでも構いません。

全ての案件に対応するポートフォリオとなると、どうしても複雑でごちゃごちゃした内容になってしまいます。自分が応募する仕事毎にわけておくと刺さりやすいポートフォリオができるでしょう。

ポートフォリオ公開後の注意点

ポートフォリオは作って終わりではありません。作った後もやるべきことがあるので、それを解説しておきます。

ポートフォリオは定期的に更新する

フリーランスのポートフォリオは鮮度が命です。

例えば「2002年執筆」という記事と「2020年執筆」という記事なら、後者の方がポートフォリオとしての信憑性がありますよね。

特にwebライターであればSEOライティングなどの時期によって変わる技術が求められます。今に対応する技術を持っていることを証明する為にも、定期的にポートフォリオは更新していきましょう

案件獲得の提案に必ず使う

ポートフォリオをせっかく作っても「まだ見せられる実績じゃない」と思って、見せるのを渋ってしまう事があります。

ポートフォリオもこれからどんどん成長させていくものです。しかし、人に見せなければ成長の余地はありません。ダメで元々という気持ちでどんどん見せましょう。

フリーランスが参考になるポートフォリオサイトの事例集

ポートフォリオの作り方を理解した後は、参考になるポートフォリオサイトの実物を覗いてみましょう。

下記の3つの職種ごとに、

  • webデザイナー
  • エンジニア
  • ライター

参考になりそうなおすすめのサイトを2つずつ紹介します。

Webデザイナー

デザインというアート系、クリエイター系のフリーランスはポートフォリオがとても大事です。

筆者が理想的なわかりやすさと見やすさ、デザイン性が兼ね備えられていると思う2つのポートフォリオサイトをご紹介します。

「MAKOTO HIRAO PORTFOLIO」

Webデザイナー平尾誠さんが運営するデザイン会社ARUTEGAのポートフォリオサイト「MAKOTO HIRAO PORTFOLIO」は、そのコア思想「Code is Design」をトップページで大胆に展開しているのが印象的です。

横スクロールでページが変わっていくのも、とても遊び心があっていいですね。

こちらのポートフォリオサイトは実績を全面に出しています。これまで手がけてきたwebサイトやページをわかりやすく配置しています。

デザイナーだからこそ、テキスト情報よりアイキャッチ画像を画面に大きく配置するのが有効なアピールになっていますね。

大雑把にまとめると

実績(デザインのスキル)で興味を惹きつける→自己紹介

のように構成されています。

目を引くデザインが既にある方は、真似してみるといいかもしれません。

加藤俊司作品集

Webデザイナー加藤俊司さんのポートフォリオサイト「加藤俊司作品集」も、実績をまず全面に出しています。

こちらのサイトは実績となるデザインの横に、詳細が付け加えられています。一目でわかるシンプルさが魅力的です。

その詳細の中で

  • 数値を使った具体的な成果
  • 工夫したポイント
  • 担当業務

などが丁寧に記載されています。

ポートフォリオサイトを読む側の視点に立った親切な作りになっています。

特にスマートフォンでの閲覧時、過去の実績をスライド形式で閲覧できるのは便利です。スマートフォンとパソコン、閲覧時のデバイスによる違いを意識する事を忘れてはいけませんね。

エンジニア

エンジニアもデザイナー同様、ポートフォリオ自体の質がとても重要になります。

それぞれの参考ポートフォリオでどのような技術が使われているか、チェックしてみましょう。

Jun Kata

Three.jsとReactで表現してるwebデベロッパーのポートフォリオ「Jun Kata」。

高度なスキルがなければ作れないポートフォリオであるため、ポートフォリオサイト自体が作成者のスキルの高さを表現しています。デザインの遊び心と、見やすさが両立されていて素晴らしいポートフォリオサイトです。

確かな技術力が身に付いたら、このレベルを目指していきたいですね。

エンジニアはポートフォリオサイトがそのままスキルのアピールに繋がるため、できる限り個性や違いを出していくべきです。しかし提出できないのは一番の問題ですので、自分のスキルで実現可能なものを作成しましょう。

Hoda’s Portfolio

インフラからフロントサイドに至るまでの幅広い技術を持つ方のポートフォリオサイト「Hoda’s Portfolio」は、情報の見やすさとサイト全体の利用しやすさが際立っています。

特に印象的なのは、その人のスキルセットをレーダーチャートで視覚的に示している点です。このチャートは、持っているスキルの全体像だけでなく、特に得意な分野が一目で分かるように設計されています。このような「分かりやすさ」を重視したユーザー中心のアプローチは、サイトの使いやすさと魅力を高めています。

このポートフォリオサイト作成に用いられている技術は基本的なものですが、とても見やすく魅力的です。

ライター

ライターで重要なのはデザインよりわかりやすさ。

ポートフォリオの文章構成がどれだけシンプルでわかりやすいかなど、構成に着目してみましょう。

川並 まどか(かわなみ まどか)

クリエイタープラットフォームである「note」を使用した  川並 まどか(かわなみ まどか)さんのポートフォリオ。

必要な情報がとてもシンプルに書かれていて、読みやすさとわかりやすさが抜群。仕事を依頼しようと考えている側が欲しい情報と、ライター側が売り込みたい情報のバランスが完璧です。

実績掲載が少ないのにも関わらず魅力的と感じてしまうため、実績がない初心者ライターはまず参考にするべきでしょう。

RYOUYA KATO

個人ブログ「RYOUYA KATO」をポートフォリオサイトとしても使用しているケース。

自己紹介から実績、お問い合わせまでポートフォリオとしてとてもわかりやすいです。くわえて、独自記事でPVを増やしています。ライター×ブログがうまく活用されています。

おしゃれなデザインなのも好印象です。ブログ記事の執筆を依頼されることが多いライターなら、ブログ記事を書いておくのがいいアピールかもしれません。

フリーランスのポートフォリオ作成に役立つツール・サービス

ポートフォリオ作成に時間が取れない方やデザインセンスに自信がない方は役立つツールを用いてみましょう。

データを入力するだけで簡単におしゃれなポートフォリオが作れます。

canva

Canvaは、オンラインで使える無料のグラフィックデザインツールです。61万点ものテンプレートと、1億点の素材(写真、動画、イラスト、音楽)があり、ドラッグ&ドロップの簡単操作で誰でも簡単にあらゆるデザインを作成できます。

Youtube動画のサムネイルから記事のキャッチアップ画像、チラシやLPまで使用するシーンは様々です。デザイナーからライターまで多くのフリーランスが実際の業務で使用しています。

ポートフォリオのテンプレートから、オンライン上での公開・共有まで簡単にできるのでおすすめです。

URLhttps://www.canva.com/
価格無料/月額1,500円(税込)
対象デザイナー・イラストレーター・ライター
作成できるもの写真・動画・イラスト
その他無料利用でもポートフォリオ作成には十分

BRIK PORTFOLIO

このツールは、洗練されたデザインのポートフォリオサイトを手軽かつ素早く作成できる点が特徴です。時間を節約し品質を高めたい方に最適。

様々な業種のフリーランスに向いており、パスワード保護によりセキュリティも確保されています。さらに、BRIK PORTFOLIOで公開すると、BRIKの求人サービス「BRIK JOB」に登録している企業からスカウトのオファーも可能です。デザインポートフォリオ作成だけでなく転職活動にも役立つ便利なツールです。

URLhttps://brik.co.jp/portfolio/
価格無料
対象ライター・デザイナー・エンジニア・その他
作成できるものポートフォリオサイト

Wix

Wixは、世界190カ国で1億6,000万人以上の利用者を持つクラウドベースのウェブサイト作成ツールです。HTMLやCSSの知識がない初心者でも、マウスのドラッグ&ドロップ操作で簡単にウェブサイトを作成できます。

無料プランを含む複数の料金プランがあり、900以上のデザインテンプレートから選択してカスタマイズできます。利用者数が多く、多様なニーズに対応するテンプレートが豊富なため、初心者でも効率的にデザインポートフォリオを作成できるおすすめのサービスです。

グラフィックデザイナー向けのほか、写真家、イラストレーターなどが対象のクリエイターの職種向けテンプレートが豊富にあります。

特にこだわりはないけれど、それなりに自分好みのポートフォリオサイトを作りたい人に向いています。

URLhttps://ja.wix.com/
価格無料/複数の有料プランあり
対象クリエイター系
作成できるものポートフォリオサイト・ホームページ

Jimdo

Jimdoは、HTMLやCSSの知識がなくても使いやすいウェブサイト作成ツールです。ドラッグ&ドロップ操作で簡単にウェブサイトを構築でき、問い合わせフォームの設置も可能です。無料プランではサーバー容量500MBが利用でき、機能に制限はありません。

月額990円で独自ドメインの使用が可能な有料プランもあります。ドイツで開発されましたが、日本語サポートも提供しており、国内のユーザーにも便利です。

独自ドメインを取得すれば、半永久的に使用できるため本格的なポートフォリオサイトを作りたい方に向いています。

URLhttps://www.jimdo.com/jp/
価格無料/月額990円(税込)
対象全てのフリーランス
作成できるものポートフォリオサイト

Ameba Ownd

Ameba Owndは、サイバーエージェントによって運営されるウェブサイト作成プラットフォームです。このサービスは、特にポートフォリオ向けのデザインを意識した、使いやすく洗練された多様なテンプレートを提供しています。公式アプリを使えばいつでも簡単にサイトを更新できるのが特徴。1GBまでの画像保存やアクセス解析、SNSとの連携機能も無料で使えます。

無料プランですと広告が付きますが、どうしても気になる方は有料版にしましょう。また、記事前半でAmebaブログをポートフォリオ作成の手段として紹介しましたが、同じサイバーエージェントが運営しているため迷った方はこちらのAmeba Owndをおすすめします。

URLhttps://www.amebaownd.com/
価格無料/月額960円(税込)
対象スマホでポートフォリオ作成したい方
作成できるものポートフォリオサイト(無料版は広告付き)
その他Amebaブログよりおすすめ

充実したポートフォリオでフリーランスとして活躍しよう

フリーランスとして成功するには、ポートフォリオは不可欠です。

良質なポートフォリオがあれば、それだけで多くの仕事を獲得できます。周りより稼げるフリーランスになるために、ポートフォリオにも力を入れていきましょう。

今回の記事でポートフォリオの作り方、コツを学んだ後は、早速作ってみましょう。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次