- フリーランスの仕事ってどんなものがあるの?
- フリーランスはどうやって仕事を手に入れるの?
- フリーランスが仕事で活用しているツールが知りたい
フリーランスに興味があるけれど、どんな仕事があるのかイメージしにくい方も多いですよね。
そんな方に向けてフリーランス3年目の著者が、フリーランスの仕事に関するメリットや正直なデメリットも含めて、この記事でまとめました。
この記事でわかること
- フリーランスの仕事のメリット・デメリット
- 未経験でもできるフリーランスの仕事
- 案件を獲得する具体的な方法
- フリーランスの仕事で必須ツール
- フリーランスの仕事に関するよくある質問
フリーランスとして活動している著者が、普段クライアント様と使っているツールやスキルアップをする方法も紹介しています。
この記事を読めば、クライアントとスムーズに仕事が始められるでしょう。
フリーランスの仕事とは
フリーランスの仕事とは会社に所属せず、自分自身で仕事を見つけて働く人のことです。
仕事を見つける方法はSNSやフリーランスの仕事を探せるサービス『クラウドソーシングサービス』などが多く活用されています。
フリーランスの仕事の特徴としては場所に縛られなかったり、作業する時間を自分でコントロールできたりすることでしょう。
フリーランスの仕事のメリット
フリーランスの仕事のメリットは次のとおりです。
【フリーランスの仕事のメリット】
- 自由に働ける
- 成果がそのまま報酬になる
それぞれ解説します。
自由に働ける
フリーランスは自分で働く場所や時間などを選べるため、自由に働けることがメリットです。
パソコンさえあれば仕事ができるWebライターや動画編集者の場合、気分転換にカフェで作業もできます。
作業予定を自分でコントロールできるため、子供がいる場合は育児や学校行事などを優先することも可能です。
仕事とプライベートのバランスを取りやすいことが、フリーランスの魅力といえるでしょう。
成果がそのまま報酬になる
フリーランスの仕事は、成果が報酬という「見える形」で評価されるのもメリットです。
会社員の場合、会社の成果や売上を上げても給料として入ってくる金額は思っていたよりも少なかったり、全くなかったりします。
フリーランスの場合は成果が報酬として全て返ってくるため、一般的な会社員の給料を超えることも難しくありません。
仕事のやりがいが報酬に反映されることは、フリーランスのメリットでしょう。
フリーランスの仕事のデメリット
フリーランスの仕事のデメリットを3つ紹介します。
【フリーランスの仕事のデメリット】
- 収入が不安定
- 社会保障が少ない
- 確定申告などの手間
それぞれ解説します。
収入が不安定
フリーランスは会社員と違い、収入が安定していないことがデメリットでしょう。
フリーランスは仕事が獲得できないと、いつまでも収入が入ってきません。
とくにフリーランスになったばかりの場合は、実績がないため仕事が取りにくいでしょう。
一般的な会社員と同等の収入を安定して稼ぐには数ヶ月〜1年ほどかかる可能性も十分にあります。
しかし収入の上限がないため、会社員の収入以上に稼いでいるフリーランスも大勢います。
社会保障が少ない
フリーランスは国民健康保険と国民年金しか加入できないため、社会保障が少ないこともデメリットです。
国民健康保険では、傷病手当金と出産手当金がもらえません。
【傷病手当金とは】
傷病手当金とは、病気やケガで働けなくなった場合に支給される手当金のことです。
【出産手当金とは】
出産手当金とは、出産前に会社を休んだ場合に支給される手当金のことです。
フリーランスは会社に所属しておらず、安定した収入の証明ができないため社会保障や受け取れる手当金が少なくなってしまいます。
確定申告などの手間
フリーランスで仕事を始めると経費や収入の帳簿付け、確定申告をする手間が増えることもデメリットでしょう。
確定申告に簿記の資格は必要ありませんが、多少の知識は必要です。
しかし会計ソフトを活用すれば、簿記の知識がなくても確定申告や帳簿付けができます。
在宅でできるフリーランスの仕事一覧
在宅でできるフリーランスの仕事を、カテゴリごとに紹介します。
【フリーランスの仕事】
- エンジニア系
- クリエイティブ系
- ライター系
- 接客・サービス系
それぞれのカテゴリについて、仕事内容や年収などを解説します。
エンジニア系
エンジニア系の仕事はプログラミングによってWebサイトを作ったり、アプリケーションを作ったりする仕事全般のことです。
仕事内容 | 平均年収 | 女性人気 |
---|---|---|
Webエンジニア | 400万〜800万円 | ★★☆☆☆ |
システムエンジニア | 400万〜1,000万円 | ★☆☆☆☆ |
プログラマー | 400万〜800万円 | ★★☆☆☆ |
コーダー | 300万〜600万円 | ★☆☆☆☆ |
エンジニア系の作業時間は、1日平均6〜8時間となっています。
エンジニア系の仕事の場合は専門知識が必要なため、仕事を始めるためのハードルは高い一方で、報酬は比較的高単価な場合が多いです。
クリエイティブ系
クリエイティブ系はデザインやイラストを創作したり、動画編集をしたりする分野全般のことです。
仕事内容 | 平均年収 | 女性人気 |
デザイナー | 200万〜600万円 | ★★★★☆ |
動画編集者 | 300万〜600万円 | ★★★☆☆ |
イラストレーター | 300万〜500万円 | ★★★★★ |
クリエイティブ系の作業時間は、納品する成果物によって大きく変わります。
たとえばSNS用のアイコン作成の場合、人によって1〜2時間で完成するでしょう。
一方で動画編集となると30分の動画を完成させるために、元の動画の量や作業する内容によって変わりますが6〜8時間かかることもあります。
クリエイティブ系は全般的に女性人気が高く、とくにイラストレーターは女性の方が多く活躍している職種と言えるでしょう。
ライター・翻訳系
Webライターや翻訳系は、フリーランスの中でも常に人気上位にあたる仕事です。
WebディレクターはWebライターに記事を発注したり、記事のチェックをしたりする業種です。
仕事内容 | 平均年収 | 女性人気 |
Webライター | 200万〜600万円 | ★★★★★ |
Webディレクター | 400万〜800万円 | ★★★☆☆ |
翻訳 | 400万〜600万円 | ★★★★☆ |
翻訳系の仕事は言語力のスキルが必須で、ハードルが非常に高い分ほかのフリーランスの仕事に比べるとライバルが少ないと言えるでしょう。
ライターや翻訳系の作業時間は、1日平均6〜8時間が多いようです。
その他
フリーランスの仕事にはSNSやYou Tubeの運用代行、コンサルタントなどもあります。
仕事内容 | 平均年収 | 女性人気 |
コンサルタント | 800万〜1000万円 | ★★☆☆☆ |
運用代行 | 300万〜500万円 | ★☆☆☆☆ |
コンサルタントの場合は経験や実績が重要ですが、その分報酬が非常に高いです。
過去にコンサルタント関連の会社で働いていた経験がある方なら、稼げるチャンスはあります。
一方でSNSやYou Tubeの運用代行の場合は、マニュアルに沿って運用するということもあるので比較的知識や経験がなくても始められます。
コンサルタントの場合、契約形態によってことなりますが作業時間は6〜8時間が平均です。
運用代行の場合は1アカウントにつき、1〜4時間程度の作業時間がかかるでしょう。
未経験のフリーランスでも案件を獲得できる方法
未経験のフリーランスでも案件を獲得できる方法は、主に3つあります。
【未経験でも案件を獲得できる方法】
- 紹介してもらう
- SNSを活用する
- クラウドソーシングを活用する
それぞれ解説します。
紹介してもらう
フリーランスの場合は知人などから仕事の案件を紹介してもらう方法が、確実で安心です。
フリーランスになりたての頃は実績がなく、仕事の案件をなかなか取れません。
たとえば知人の場合は、実績がなくてもあなたのスキルや仕事に対する姿勢を知っているでしょう。
フリーランスとして挑戦しようとしている姿を見て、応援という形で仕事を紹介してくれることもあります。
実績が増えてスキルが向上してきた場合も「良い仕事をしてくれる人を紹介するよ」と、クライアントに勧めてくれることも少なくありません。
フリーランスは、人との繋がりから仕事が増えていくケースも非常に多い世界です。
SNSを活用する
SNS上で案件を募集していることがあるため、フリーランスであれば専用のアカウントを作って活用するといいでしょう。
たとえばWebライターの案件は、X(旧Twitter)で募集がかかっていることもよくあります。
ただし、アカウントのアイコンやプロフィールなどはしっかりしておきましょう。
案件に応募したとしても、アイコンが初期状態のままだったりプロフィールが空欄のままでは採用される可能性は非常に低いです。
プロフィールには、あなたがフリーランスとしてどんな仕事をしているのか、どんな活動をしているのか等を記載しておきましょう。
アカウント設定を行い普段フリーランスとして活動している内容を投稿しておけば、SNSで仕事の案件も獲得しやすくなります。
クラウドソーシングを活用する
フリーランスが安心して案件を獲得する方法は、Web上でフリーランスの仕事が探せるクラウドソーシングを活用することです。
大手クラウドソーシングは次の3つです。
【大手クラウドソーシング】
- ココナラ
- ランサーズ
- クラウドワークス
クラウドソーシングなら、クライアントから報酬を確保してから仕事が始められるため安心です。
クラウドソーシングの、おおまかな仕事の流れは次のとおりです。
- 案件に応募する
- クライアントから採用の通知がくる
- クライアントが報酬の仮払い手続きを行う
- 仕事を開始する
- 成果物を納品する
- クラウドソーシングから報酬が支払われる
クラウドソーシングなら「仕事をしっかりと行ったのに報酬が支払われない」といったリスクも回避できるのが魅力です。
フリーランスとしてスキルアップする方法
フリーランスとしてスキルアップする方法を、3つ紹介します。
【スキルアップする方法】
- セミナーを活用する
- スクールを活用する
- タスク管理を徹底する
これから紹介する方法を活用して、スキルアップにつなげましょう。
セミナーを活用する
フリーランスのスキルアップに関するセミナーは、オンラインやオフラインで常時開催されています。
セミナーの多くは質疑応答の時間があるため、実際にフリーランスとして稼いでいる先輩や、その業界の著名人から貴重な話が聞けます。
ただしセミナー参加費が10万円を超えるような場合は、本当に自分自身にとって必要なセミナーなのか、よく考えてから参加しましょう。
フリーランス初心者の場合は、高額なセミナーに参加しても理解できない可能性もあります。
初心者の方は無料のセミナーで知識を深めるだけでも、十分にスキルアップが見込めるでしょう。
スクールを活用する
フリーランス向けのスクールを活用すれば、知識が深まりスキルアップができるだけでなく、卒業後に案件を紹介してくれる所もあります。
とくに今まで経験してきた職種と全く関係のない仕事でフリーランスを始めようと思っている方や、すでに始めた方は「ちゃんと仕事ができるだろうか…」と不安になることも多いでしょう。
スクールなら仕事の知識やスキルアップだけでなく、案件の取り方や案件の紹介までしてくれるため、フリーランス初心者の方でも安心して仕事に取り組めるでしょう。
タスク管理を徹底する
フリーランスとして活動していくうえで、タスク管理の徹底は非常に重要です。
タスクとは「終わらせるべき作業」のことです。
フリーランスの場合は、色んなクライアントから仕事をもらった結果「どの仕事から手を付けたら良いのかわからない」ということになってしまうこともあります。
たとえば動画編集の仕事の場合、動画が完成して納品するまでの作業を大まかに分割します。
【動画が完成するまでの作業例】
- 動画をカット割りする
- 文字のテロップを入れる
- 画像や効果音、BGMなどを入れる
分割した作業それぞれに「期限」を設定してタスク化しておけば、色んなクライアントから仕事が来た場合でも優先順位に迷いません。
タスク管理はスマホのアプリやチャットツールでのタスク管理など、さまざまなツールがあるので、自身が使いやすいと思ったものを利用するといいでしょう。
仕事の優先順位を目に見えるようにタスク化しておくことは、効率よく仕事を進めていく上で重要です。
フリーランスにおすすめツールやプラットフォーム
フリーランスとして仕事をしていくうえで、おすすめのツールやプラットフォームを紹介します。
- 会計ソフト
- チャットツール
- クラウドソーシング
- オンライン会議ツール
それぞれ解説します。
会計ソフト
フリーランスにとって会計ソフトは、必須ともいえるツールです。
フリーランスになった場合、帳簿付けや確定申告をしなければなりません。
簿記の知識がない人が帳簿付けや確定申告をするのは、難しくて記入漏れや書類不備の可能性が高いでしょう。
会計ソフトを利用することで、確定申告の記入漏れや書類不備が防げるだけでなく簿記の知識がなくても簡単に帳簿付けができます。
オンライン会計ソフトならクラウド※でレシート管理をしてくれるため、データの保存先に悩まないといったメリットもあるためおすすめです。
※クラウドとは、インターネット上にデータを保存することです。
チャットツール
クライアントと仕事のやりとりをする際にチャットツールをよく利用するため、アカウントを作成しておくと良いでしょう。
よく使われるチャットツールに「ChatWork」と「Slack」があります。
案件の募集条件に「ChatWorkまたはSlackのアカウントをもっていること」という内容が含まれていることも少なくありません。
あらかじめChatWorkやSlackのアカウントを作成して、操作に慣れておくと良いでしょう。
クラウドソーシング
フリーランスが案件を獲得するツールとして、クラウドソーシングは欠かせません。
クラウドソーシングは報酬を確保してくれるだけでなく、仕事の実績が目に見える形で残っていくため、案件獲得にも役立ちます。
【大手クラウドソーシング】
- ココナラ
- ランサーズ
- クラウドワークス
クラウドソーシングは無料で使えるため、案件探しの幅を広げるためにも全て登録しておくと良いでしょう。
オンライン会議ツール
クライアントとミーティングを行う時に活用する、オンライン会議ツールのアカウントも作っておきましょう。
オンライン会議のツールとして有名なものには「Zoom」や「Google Meet」があります。
使い方に慣れていないと、クライアントとオンライン会議になった場合に手間を取らせてしまう可能性もあるでしょう。
アカウントを作成して、スムーズにミーティングが行えるようにしておきましょう。
フリーランスの仕事に関するよくある質問
フリーランスの仕事に関するよくある質問を2つ紹介します。
- フリーランスの平均的な収入は?
- フリーランスと自営業の違いはなんですか?
それぞれ回答します。
フリーランスの平均的な収入は?
副業やすきまワーカーを含めたフリーランスの平均的な年収は、2023年の調査によると200万〜400万円未満がもっとも多いです。
※2023年「フリーランス白書」より引用
副業やすきまワーカーが含まれているため、思ったよりも少ない印象を受けますが、完全なフリーランス全体の平均年収はもっと上がるでしょう。
フリーランスと自営業の違いはなんですか?
自営業は、自分の店舗を経営している人のことを言います。
フリーランスの場合は、自分の店舗をもちません。
自営業の働き方は店舗の営業時間に影響されますが、フリーランスの場合は作業時間をコントロールできるという違いもあります。
まとめ
フリーランスの仕事は、自分で作業量をコントロールできる自由な働き方が魅力です。
一方で収入が安定しない、という不安もあるでしょう。
フリーランスを始めたばかりの場合は実績もなく、案件がなかなか獲得できないこともあり、挫けそうになります。
著者もフリーランスを始めたばかりの頃、案件が獲得できるか不安で仕方がありませんでした。
初めて案件を獲得した時の気持ちは、今でも忘れられません。
そして1つの案件から継続的に仕事がもらえるようになり、実績と共に仕事が増え始めて自信につながりました。
フリーランスの仕事は、本気で取り掛かればだれでも活躍できます。
その日が来た時のために、フリーランスにおすすめツールやプラットフォームを扱えるように準備しておきましょう。