フリーランスとしての働き方に魅力を感じることはありますか？働き方が多様化するなかで、実際にフリーランスとして働く方も多くいます。フリーランスに憧れを持ち、まさに目指している状況という方もいらっしゃるでしょう。
一方で、特定のスキルや資格がない、未経験でどこから始めればいいのかわからない、そんな不安を抱えているかもしれません。
この記事では、未経験やスキルなしでもフリーランスとして成功するための具体的な方法をご解説します。
【この記事でわかること】
- フリーランスのメリット
- フリーランスになるための準備・手続き
- 未経験におすすめのフリーランスの職業
- フリーランスの案件獲得方法
- フリーランスが使うべきツール
フリーランスのメリット
フリーランスとしての働き方は多くの人にとって魅力的なメリットがあります。
仕事とプライベートのバランスを自分でコントロールできます。また、好きな場所で仕事をする自由もあります。自分自身の頑張りで収入が上がる可能性があることもフリーランスならではの良いところです。
組織に所属する際のさまざまなストレスから解放されることもフリーランスのメリットといえるでしょう。
また、定年がなく好きな年齢まで働ける点や住む場所に縛られない自由も挙げられます。
スキルなしでもフリーランスを目指すために必要なこと
新型コロナにおける生活習慣の変化により、パンデミックが終息したあとでも在宅ワークは拡大し、フリーランスとしての働き方の需要が増えています。さまざまな職種で未経験からスタートできるチャンスがあります。
とはいえ、スキルなしでフリーランスとして活動を始めることは簡単ではありません。
スキルや実務経験がない場合案件の獲得が難しくなりがちです。フリーランス市場は競争が非常に激しく、すでにスキルや実績を持つフリーランスとの間で案件を争うことになります。
フリーランスとして働くために持っておくべき姿勢やポイントを紹介します。
学び続ける意欲・勤勉性
フリーランスとして成功するためには、始める勇気と、学び続ける意欲が最も重要です。スキルがない今からでも、必要な知識や技能は身につけることができます。
とくにフリーランスは教えてくれたり、情報共有してくれたりする人がいる環境ではないため、自分で新たな情報をキャッチアップし続ける必要があります。
初心者の場合は、ある程度案件がとれるようになった後からも学び続ける勤勉さが必要だと覚えておきましょう。
興味がある分野や成長業界を見つける
実際に働いていくためには、自分がどんな分野に興味があるかを見つけることが大切です。そして、その分野で成長し続けるために必要な情報やチャンスを積極的に探しましょう。
未経験やスキルがない状態からスタートした多くのフリーランスの方が、今では自分の好きな分野で成功しています。成功している方の共通点は、挑戦を恐れず、継続的に学び、成長し続けたことといえるでしょう。
クライアントからの信頼
クライアントは仕事を安心して任せられるひとを求めており、実績や経験が証明されていないと、その信頼を得ることは困難です。
実績がないと、クライアントからの信頼を獲得することが難しいといえます。
そのため、スキルなしでフリーランスとして働くためには適切な仕事や案件を選ぶことが必要と言えます。
スキルなし・未経験におすすめのフリーランス職種7つ
とくに未経験、初心者の方におすすめの職業をご説明いたします。
- Webライター
- Webデザイナー
- ブロガーやアフィリエイター
- 動画やSNSのクリエイター
- 事務や秘書
- 在宅コールセンタースタッフ
他のフリーランスの職業が知りたい方は、下記の記事も参考にしてみてください。
WEBライター
記事の執筆や編集などの仕事を行う職業で、基本的な文章力やリサーチスキルがあれば始められます。クラウドソーシングを利用すると、初心者でも仕事を見つけやすいですが、最初のうちは低単価の案件が多く、実績を積むまでには時間がかかる場合があります。
webライターの始め方は、下記の記事を参考にしてください。
WEBデザイナー
WEBサイトのデザインを担当する仕事です。需要が高まっているため、スキルがないフリーランスにとって魅力的ですが、専門的な知識や技術が必要です。独学や専門のコースで学んだあとに活動を始めることが可能といえます。
ブロガーやアフィリエイター
ブログやSNSを通じて収入を得る職業です。初期投資が少なく、自分のペースで作業できるメリットがありますが、収益を上げるまでには時間がかかるといえます。知識として、SEOやマーケティングが必要になります。
動画やSNSのクリエイター
YouTubeやInstagramなどで活動し、広告収入を得る職業です。個性を活かした内容を発信できる一方で、収益化までに時間がかかる場合が多いでしょう。機材投資が必要になることがあります。
事務や秘書
オンラインでの仕事が増えており、社会人経験があれば比較的始めやすい職業です。報酬が固定されている場合が多く、大きな収入を得るのは難しいかもしれません。
在宅コールセンタースタッフ
特別なスキルを必要とせず、会社のマニュアルに従って働けるため、フリーランスとして始めやすい職業の一つです。しかし、時給制の案件が多く、収入を増やすには効率的な働き方が求められます。
フリーランスになるためのステップ
誰しもが突然フリーランスとして仕事ができるわけではありません。ここでは、フリーランスを目指すためのおすすめの方法を、段階をおってご説明いたします。
1. 自己分析と目標設定
まずは自分自身について深く理解することから始めましょう。自分の強み、情熱を感じること、興味がある分野は何かを明確にします。
紙に書き出したり、相談できる人に話を聞いてもらったりするのもいいでしょう。書籍やインターネットで情報を調べるのもおすすめです。
次に、フリーランスとして達成したい目標を設定します。時期や時間、金額や場所など必要になる点に関してできるだけ具体的にイメージしましょう。
これらの目標は、何を学ぶべきか、どのような種類のスキルや資格を追求すべきかを導く指針となります。
2. スキルの習得
目標を設定したら、必要なスキルを身につけるための学習を始めましょう。以下で、スキルを獲得するための主な方法を紹介します。初めは基本的なスキルから始め、徐々に専門性を高めていくことが大切です。
自分に合った学習スタイルを見つけ、フリーランスとしてのスキルを充実させましょう。
オンライン講座やスクールへの参加
インターネット上では、プログラミングやデザインなど、さまざまなスキルを学べるオンライン講座やスクールがあります。
これらの内容は、初心者の方から上級者の方まで幅広いレベルに対応しており、自宅にいながらにして専門的な知識や技術を身につけることができます。
自分の興味のある分野のオンライン講座やスクールを探してみましょう。
詳しくはフリーランスや個人事業主向けのセミナーや講座を紹介している下記の記事を参考にしてください。
コワーキングスペースや勉強会への参加
フリーランスが集まるコワーキングスペースや、定期的に開催される勉強会に参加することも、新しいスキルを獲得するよい方法のひとつです。
これらの場では、ほかのフリーランスと知識を共有したり、新たな技術について学んだりすることができます。また、同じ分野で活動する仲間とのネットワーキングの構築も可能です。
情報交換をすることで最新の情報を得られるのもメリットになります。同じ分野の知り合いもできる可能性がありますよ。
独学
書籍やオンラインのブログ、チュートリアルなどを利用して独学する方法もあります。
独学のメリットは自分のペースで学べるところです。一方で、わからないことがあった時に質問できる相手がいないというデメリットもあります。
自分自身で勉強するため、独学で学んだ知識は深く定着しやすいとされています。
プロによる指導
一人で学ぶのではなく、インストラクターから学んだり、セミナーや講習に参加したりして個別指導を受けることで、より効果的にスキルを獲得できます。初めは体験として参加できるものも多く、自分に合うかどうか心配な場合は一度試してみる価値はありますよ。
専門家からのフィードバックやアドバイスは、自分一人では気づかない点を指摘してもらえるため、学習の質を高められるでしょう。
3. ポートフォリオの作成
フリーランスとして自分のスキルや実績を見せる上で、ポートフォリオの作成は欠かせません。
ポートフォリオは、これまでの仕事やプロジェクトを通じて、自分のスキルとスタイルを効果的にアピールするための重要な手段です。フリーランスとしての営業活動において中心的な役割を果たします。
自分の強みやスキルを的確に伝えられるよう、時間をかけて丁寧に作成しましょう。
以下で、ポートフォリオを作成する方法をご紹介します。
作品やプロジェクトの収集
まずはじめに、自分の実績となる作品やプロジェクトを集めましょう。Webデザイン、アプリ開発、文章執筆など、自分が手掛けたあらゆる分野の仕事です。
実際にクライアントのために行った仕事があれば、その実績をぜひ入れましょう。個人でのプロジェクトも、自分の能力を示すのに役立ちます。
ポートフォリオのデザインと構成
ポートフォリオ自体のデザインや構成にも、注意を払う必要があります。
クライアントに対してプロフェッショナルであり、かつ個性的な印象を与えるようなデザインを心がけましょう。
ポートフォリオは、自分のスキルやスタイルを理解してもらうためのものです。そのため、内容が分かりやすく、かつ魅力的なレイアウトであることが重要です。
作品の紹介
ポートフォリオの各プロジェクトについての詳細な説明を加えます。どのような課題があり、どのような解決策を提案したか、その結果どのような成果が得られたのかなど、具体的な事例を挙げて説明することが大切です。
自分の問題解決能力やプロジェクト遂行能力を、具体的に示すことができます。
フィードバックの取得
ポートフォリオが一通り完成したら、ほかのフリーランスや専門家に見てもらい、フィードバックを受けましょう。
客観的な意見を取り入れることで、ポートフォリオをより洗練されたものにすることができます。また、フィードバックを受けることで、自己改善もできるでしょう。
さらに詳しくフリーランスのポートフォリオの作り方を知りたい方は、下記の記事を参考にしてください。
4. 案件獲得の方法
ポートフォリオができたら、フリーランスとしての仕事を探し始めましょう。
フリーランスとして案件を獲得する方法はいろいろありますが、主な方法には以下のようなものがあります。
実績がないうちは簡単に案件を得られません。高確率で案件獲得できるように、複数の方法を同時に並行しましょう。
1. クラウドソーシングサービスを活用する
クラウドソーシングサービスは、さまざまな種類の案件を見つけることができるプラットフォームです。
自分のスキルや経験に合った案件を受注し、実績を積みながらキャリアを築けます。プロジェクトの規模や種類も多様であるため、幅広い経験を積むことができます。
2. 転職サイトやエージェントを利用する
転職サイトやフリーランス向けのエージェントやアドバイザーを活用することも、効果的な案件獲得方法のひとつです。
自分では見つけられないような質の高い案件や、長期的なプロジェクトに出会うことができます。また、エージェントを利用することで、交渉や契約をサポートしてもらえる場合もあります。
フリーランス・個人事業主におすすめのエージェントは下記の記事を参考にしてください。
3. ビジネス系SNSやマッチングアプリで交流を持つ
LinkedInやビジネス系のマッチングアプリを活用して、業界の人脈を広げることも重要です。
これらのプラットフォームでは、同業者との交流はもちろん、潜在的なクライアントとの関係構築にも役立ちます。
定期的に自分の活動や成果をアップデートし、積極的にコミュニケーションを取ることで、新たな案件獲得のチャンスを増やすことができるでしょう。
4. 自己ブランディングを行いポートフォリオでアピール
自己ブランディングとポートフォリオで自分の実績や能力を効果的にアピールしましょう。
SNSやブログを通じて自分の考えや仕事の方法を共有することで、自己ブランディングを強化し、より多くの案件獲得につなげることができます。
フリーランスの準備
フリーランスとしての収入は不安定になる可能性もあります。そのため、収入の管理を自分でできるようになることが重要です。ここからは、具体的な手続きやおすすめのツールについてご紹介します。
手続き
フリーランスとして働くためには、以下の手続きが必要です。
開業届を出す
個人事業を始める、事務所を変える、または事業をやめる時には「個人事業の開業・廃業等届出書」、いわゆる「開業届」を提出します。「納税地」を管轄する最寄りの税務署で手続きしましょう。
開業届は個人事業を行う方は全員提出する必要があり、提出期限は開業日から1ヶ月以内です。
フリーランス・個人事業主向けの開業届提出の方法は、下記の記事を参考にしてください。
国民年金の手続き
フリーランスは国民年金保険料を自分で払う必要があります。手続きは居住している市区町村役場の国民年金窓口で行います。
国民健康保険に加入する
フリーランスを始めた場合、これまでに勤めていた会社がある場合は、その健康保険や社会保険から抜けて、国民健康保険に入る必要があります。
手続きは住んでいる市区町村の役所で行います。ただし、以前の会社の健康保険に2年間限定で任意で継続加入する選択肢もありますが、この場合、保険料は自己負担になります。以前の2倍になるので、その点を考慮しましょう。
青色申告承認申請書を提出する
フリーランスになると、1年間の収支をきちんと記録し、確定申告をする必要があります。
税金を節約するためには、控除額が大きい青色申告を選ぶのが選択肢としておすすめです。そのためには青色申告承認申請書の準備が必要があります。また、開業した年は、開業後2ヶ月以内に確定申告を行う必要があり、これは開業届と一緒に提出することができます。
経費計算のためのおすすめツール
帳簿記録や確定申告はフリーランスにとって時間と労力が必要となる作業です。そのため、少しでも業務を簡単にするために、会計ソフトを利用するといいでしょう。
会計ソフトは必須ではないものの、銀行口座やクレジットカードと連動し自動で帳簿を作成、確定申告資料の準備を助けることができます。ただし、ソフトを使いこなすには基本的な会計や税金の知識が必要です。
不安があれば、税理士に依頼することも考えましょう。
筆者のフリーランスのはじめ方
私の場合もはじめはフリーランスとして働くための特定のスキルはありませんでした。そのため、フリーランスになろうか悩んでいた頃は次のような不安でいっぱいでした。
- スキルがないとフリーランスになれないのでは？
- 未経験からどのようにして始めればいいのか？
- 案件の獲得方法がわからない。
- 収入が不安定になるのではないか？
やりたいことはありましたが、とにかく不安だったというのが本音です。どのようにしてフリーランスとしての仕事をスタートさせればいいのか見当もつきませんでした。
しかし、一歩一歩不安を解消しフリーランスとして働くために努力し続けました。
まずは働きながら通える夜間の専門のスクールを探し、しばらくは別の仕事を続けながら知識を深めました。そして、収入にはなっていませんでしたが、毎日ブログを更新し情報発信に勤め、自分のしたいことの実績を作っていました。
うまく仕事ができなく諦めかけたときは、専門スクールの先生に相談したり、ブログで知り合った同業の方に話を聞いたりして自分を奮起していましたよ。
途中で投げ出さず、いくつもの段階を踏むことで、徐々にフリーランスとしてのキャリアを築くことができたと言えます。
未経験やスキルがない方でもフリーランスとして活動できる可能性はあるといえるでしょう。
まとめ
未経験やスキルがない状態からでも、フリーランスとして成功することは可能です。
大切なのは、自分自身に投資を惜しまず、継続して学び、成長していくことです。
まずはご自身にできそうな案件や職種から始めてみることで、フリーランスとして生計を立てられるようになるでしょう。