フリーランスや個人事業主のキャリアを始める際、ネットで完結する場合も考えると、名刺が必要なのか迷いどころですよね。
実はフリーランスや個人事業主にとっても、名刺は欠かせないビジネスツールです。
例えば、名刺は取引先との商談や同業者との交流などで自分の顔やスキルを売るのに役に立ちます。名刺の必要性や作り方を知れば、案件や人脈を広げる際に便利ですよ。
今回はフリーランスや個人事業主の名刺の必要性を、作り方や相場などとともに徹底解説します。
フリーランスや個人事業主に名刺はいらない?
名刺はフリーランスや個人事業主にとっても必要なアイテムです。
フリーランスでも初めて取引先の担当者と会う際や、同業者との交流会など名刺交換する機会はよくあります。
その際に名刺がない場合、相手から「ビジネスマナーを知らない」と思われかねません。
名刺は、顔を知ってもらったり人脈を広げたりする上で大変便利です。
加えて名刺交換のマナーも身に付けておけば、取引先からもマナーを理解した信頼できる相手とみなされます。
フリーランスや個人事業主が名刺を作る4つのメリット
フリーランスや個人事業主が名刺を持つメリットは以下の4つです。
- 案件獲得や人脈の拡大のツールになる
- 名前を覚えてもらえる
- ビジネスマナーのある人間とみなしてもらえる
- 自己紹介を省く利便性がある
案件獲得や人脈の拡大のツールになる
名刺は人脈の拡大や、案件の獲得でも役に立つツールです。
初対面の相手にも名刺を渡しておけば、名刺に書かれた連絡先やSNSアカウントにメッセージを送ってくれる場合があります。
メッセージ上でより本格的な取引の話になることもあるため、名刺はあると便利です。
さらには、名刺を渡した相手が、別の取引先や同業者を紹介してくれる場合もあります。
人脈が広がれば案件獲得のチャンスも増えるため、機会を見つけては名刺を渡す癖を付けましょう。
名前を覚えてもらえる
取引先の担当者など、名刺を渡した相手に名前を覚えてもらえます。
フリーランスや個人事業主は、会社員と異なり自分で営業しなければいけません。
営業や交渉を通じて案件を得るには、自分の名前や人となりを知ってもらう必要があります。
フリーランスや個人事業主用の名刺は原則自由にデザインできるため、好きな色などの個性を反映させられます。
個性を反映した名刺を相手に手渡せば、名前や顔を覚えてもらうのに便利です。
ビジネスマナーのある人間とみなしてもらえる
また名刺を活用することで、相手からビジネスマナーを理解している人間と思われます。
名刺を持っていたりマナーを心掛けて渡したりできることは、社会人の一般的な常識です。
フリーランスでも対面で企業関係者や同業者に会う機会はよくあります。
初めて会った際に名刺をきちんと渡せれば、相手からも常識を理解していると思われ、今後の取引に繋げやすいです。
逆に名刺がなかったり、名刺交換のマナーが身に付いていなかったりすると、相手に悪い印象を与えてしまいます。
相手に良い印象を与えて、今後の良好な付き合いのきっかけにする上で名刺は必須のアイテムです。
自己紹介を省く利便性がある
さらに名刺を持っていれば、自己紹介を大幅に省けます。
名刺は小さな紙面上に名前・職種・連絡先などを載せられるため、相手に自分の様々な情報を伝えられる点で便利です。
商談や交流会では時間も限られているため、あまり自己紹介に時間を掛けたくないですよね。
名刺があれば自己紹介の際に補足するだけで済むため、交渉など重要なやり取りの時間をなるべく多く持てます。
フリーランスや個人事業主の名刺作成で入れたい8つの項目
フリーランス・個人事業主向けの名刺には、以下の8つをぜひ入れましょう。
入れる優先度は上の方から高くなっています。
- 名前
- 電話番号・メールアドレスなどの連絡先
- SNSアカウント・HPのURL
- 肩書き・職種・資格
- スキル・得意分野
- 屋号
- 住所
- 自分の趣味
名前
名前は特に屋号がないフリーランスや個人事業主にとって、最も相手に伝えるべき項目です。
会社員と異なり個人の名前で売り込むため、名前のデザインや配置はわかりやすさを意識しましょう。
例えば、名前を他の項目よりも一回り大きなフォントや太字で目立たせるのがおすすめです。
また、名前を本名で書く場合、読み仮名やローマ字も一緒に書くと気配りが伝わって効果的です。
もしSNSやクラウドソーシングサイトなどで使っているハンドルネームがあれば、一緒に書いておきましょう。
電話番号・メールアドレスなどの連絡先
電話番号やメールアドレスなどの連絡先もぜひ記載しておきたい項目です。
フリーランスが取引先と連絡を取り合う際、メールでやり取りすることもしょっちゅうあります。
文字でのやり取りが予想される場合はメールアドレスや、ビジネスチャット(チャットワークやSlackなど)のアカウントを記載しておくべきです。
またYahoo!メールやGmailメールのようなフリーアドレスでは信用しない企業も存在するため、業務用のアドレスを作っておくと無難です。
一方電話番号については、電話連絡が必要な仕事の場合は必ず書きましょう。
業務用の携帯電話番号を書くことをおすすめします。
SNSアカウント・HPのURL
SNSアカウントやHPのURLもあればぜひ書くべきです。
SNSアカウントの場合、業務用と個人用とですみ分けして、仕事用のアカウントを記載するのがおすすめです。
またSNSを業務用として特化した活用をすることで、業務で役に立つ情報が得やすかったり、繋がりから案件が届いたりします。
合わせてHPのURLを名刺に記載すると、自分の業務内容や実績・ポートフォリオ(デザインなどの作品集)を見てもらえる点がメリットです。
相手にも仕事の内容やスキルの高さをアピールできるため、好条件の依頼が舞い込んでくる場合もあります。
肩書き・職種・資格
肩書き・職種・資格も名前と一緒に書いておきたい項目です。こちらも屋号と同じく、ない場合は無理に載せる必要はありません。
肩書きは「代表」や「所長」など、自身の事業内での立場を指し示すために使われます。
フリーランスや個人事業主の場合、「代表」が最も一般的です。
また職種は「Webライター」や「エンジニア」のように、自分が手掛けている仕事の内容と一緒にアピールできます。
「全国の観光地に精通したライター」など、職種を具体的に説明する表現も入れると、相手に強い印象を与えやすいです。
他にも、資格を名前をセットで書く方法もあります。
FP(ファイナンシャルプランナー)や電気工事士のようなアピールできる資格があれば、遠慮なく書きましょう。
なお民間資格でも問題はありませんが、なるべく自身の仕事に関係のあるものを書くのがおすすめです。
ちなみに資格の中でも名称独占資格は、実際に資格を持っていない場合は違法となります。実際に持っていない場合は書いてはいけません。
スキル・得意分野
スキルや資格、得意分野もぜひ書いておきましょう。
フリーランスや個人事業主は自分のスキルや得意分野で食べていくため、名刺にも両方書いておくことがとても大切です。もし少しでも実績がある場合は、一緒に書いておくと相手からの信頼も高まります。
ただフリーランスになりたてで実績がない場合は、スキル・得意分野で何ができるのかをしっかりアピールしましょう。
屋号
屋号は個人事業の名前のことです。
会社名のようなもので、事前に用意しておくと名刺を渡した相手からも個人事業主としてきちんと事業運営している印象を与えられます。
ただ屋号がない場合は記載しなくても特に問題はありません。
屋号を書く場合は名前の1つ上に書いておくと、自分の本名・ハンドルネームと一緒に覚えてもらいやすいです。
住所
住所もできれば書いておきましょう。
フリーランスや個人事業主は企業と異なり、必ず住所を書くべきという決まりはありません。
ただ相手からは、きちんとした住所で活動している点で安心感を与えられる分、信頼性を高められます。
加えて、取引先が契約書や支払調書などを郵送する際、改めて住所を教える手間が省ける点でも便利です。
なお住所を開示しない相手とは取引しない方針の企業も存在するため、住所を書いておくと取引相手を増やせます。
自分の趣味
自分の趣味も、相手に自身の人となりを伝える上で便利な項目です。
自分のスキル・得意分野と絡めて書くと、好きなことを活かせる案件を獲得できる場合もあります。
例えば長距離のサイクリングが趣味の場合、自転車関係の記事案件や人気のサイクリングスポットでの写真撮影を依頼されるでしょう。
あるいは長距離を自転車で走り抜いた経験から、どんな案件でも最後まで諦めることなくやり抜く点をアピールするのもおすすめです。
フリーランスや個人事業主の名刺作成のポイント8つ
フリーランスや個人事業主が名刺を作る時に知っておきたいポイントを8つ解説します。
- 名刺は標準的なサイズで作成する
- デザイン・色は個性や事業内容と絡める
- 名刺の枚数は適度な範囲で作成する
- フリーランスは屋号なしでも問題ない
- フリーランスの肩書きの付け方に注意しよう
- 名刺交換のマナーを身に付ける
名刺は標準的なサイズで作成する
フリーランスとして名刺を作る場合、サイズは一般のものと同じで良いのか気になるでしょう。
サイズは標準的な大きさである55mm×91mmで作るのが無難です。
標準的なサイズの名刺であれば普通に変える名刺入れに収まるため、自分で名刺入れを用意する時も大きさに悩みません。
また相手の名刺入れにもすんなり収まるため、相手も持ち帰りやすくなります。
デザイン・色は個性や事業内容と絡める
続いて名刺のデザインや色は、自分の個性や事業内容と絡めましょう。
色は自分の好みや、渡す相手に与えたい印象で選ぶのがおすすめです。例えば青色は誠実さを表す色、緑色は親しみやすさを表す色といわれています。
またイラストや画像を入れる場合には、できるだけ事業に関連のあるものに使いましょう。
名刺の枚数は適度な範囲で作成する
フリーランスや個人事業主が独立開業して間もない頃には、取引先も少ないため、多くても100枚程度用意するのがおすすめです。もし足りなくなりそうな場合は、早めに追加発注すれば問題ありません。
少なすぎると大勢の方と名刺交換する時に不足しますし、多すぎると情報を更新する際に余って無駄になる場合があります。名刺の枚数については適切な量を用意しましょう。
フリーランスは屋号なしでも問題ない
開業はしたけれど屋号がなくて困る方もいるでしょう。
実は屋号は開業する時に決める必要はありません。
自分の本名やハンドルネーム・ペンネームで売りたい方は、無理して屋号を準備しなくても問題ありません。
もし後から屋号を決めた場合は、税務署への届出は確定申告書の上側に書いて提出しましょう。
フリーランスの肩書きの付け方に注意しよう
フリーランスや個人事業主の名刺上の肩書きは、会社法に定めがないものを使いましょう。例えば「代表取締役」や「取締役」などは利用できません。
定番は、「代表」や「所長」、ECサイトなどを持っている場合には「店長」などです。「コンサルタント」「ディレクター」など、職業名でもよいでしょう。
住所なしはできるだけ避ける
多くのフリーランスは職場が自宅のため、名刺に住所を書きたくない方もいますよね。しかし住所なしは極力避けるべきです。
相手によっては、「住所を公開できない人間とは安心して取引できない」と考える人もいます。
また契約書など重要な書類のやりとりをする場合もあり、その際に住所がわからないと正式な契約に繋がりません。住所なしは契約する相手によってはデメリットがあるため、なるべく避けるのが無難です。
ただ自宅の場所を特定されるのが心配なら、町名までしか書かなければ問題ありません。それでも心配な場合は、バーチャルオフィスで借りた住所を記すのもおすすめです。
名刺交換のマナーを身に付ける
特に会社員経験なしでフリーランスや個人事業主になる場合は、名刺交換のマナーも身に付けておきましょう。
名刺があっても交換する際のマナーを理解していない場合、相手からは「社会人の基本がなっていない」と思われ信用されません。
以下に名刺交換のマナーで代表的なものを書いてきますので、ぜひ参考にしてください。
- 必ず立場が下の人間(仕事をもらう側)や訪問した側から渡す。
- 名刺交換は必ず立った状態で行う。テーブル越しの交換はNG。
- 渡す前に自分の名刺を両手で持った状態で名刺入れの上に載せ、簡単に名乗る。
- 名乗った後は名刺を相手が見やすい方向に変えた後、相手の名刺より低い位置で差し出す。
- 右手で自分の名刺を相手に差し出しつつ、相手の名刺を左手で受け取る。受け取りの際は一言「頂戴します」と伝える。
- 商談中は受け取った名刺を名刺入れの上に置いた状態で自分の左側に置く。
交換時に名刺がなければ後日作る意思を伝える
もし交換する際に名刺を作っていない場合は、一言お詫びした上で後日作る意思を伝えると良い印象を与えられます。
相手からは自分の失敗をきちんと活かせる人物として信頼されやすいためです。ただ相手に後日作ることを伝えたら、なるべく早く作るようにしましょう。
作った後、相手に再会した時にお渡しすれば問題ありません。
フリーランスや個人事業主の名刺作成の方法4つ
フリーランスや個人事業主の場合、名刺は自分で作る必要があります。フリーランスや個人事業主が名刺を作る主な方法は以下の4つです。
- デザインツールで作る
- 業者に依頼する
- クラウドソーシングで依頼する
- 友人や知人に依頼する
デザインツールで作る
一番お金を掛けないで作る方法が、デザインツールを使うやり方です。
Canvaなどのデザインツールやプリンターを用意すれば、自宅で簡単に作成できます。
デザインツールによっては名刺のテンプレートも用意されているため、デザインスキルに自信がない方でも安心です。
一から作る場合は、テンプレートがある場合よりも自由にデザインを決められます。
加えてデザインで食べていきたい方にとっても、自分のスキルをアピールするツールに使える点が強みです。
業者に依頼する
またデザイン会社や印刷業者に依頼する方法もあります。
業者に依頼する場合、用意されたテンプレートでデザインを作って印刷だけ依頼するやり方や、デザインから印刷まで一切任せる方法があります。
とはいえ、開業当初はやたらと出費が多いため、なるべくデザインを自分で決めた上で印刷だけ依頼する方がおすすめです。
クラウドソーシングで依頼する
クラウドソーシングサイトで依頼する方法もあります。
全体から背景画など一部まで、デザインしてほしい部分を指定できる点がメリットです。
メッセージを通じて依頼する相手とデザイン案を決めていけるため、納得感のある名刺に仕上げられます。
またクラウドワークスやランサーズのような大手サイトの場合、デザインが趣味の人からプロのデザイナーまで様々な人の中から選びやすいです。
報酬も交渉で決められるため、プロ相手でも安く依頼できる場合があります。
ただしデザイン後の印刷は、印刷会社に依頼しなければいけません。
友人や知人に依頼する
デザインが上手な友人や知人に依頼するのもおすすめです。
特に付き合いの長い友人や知人であれば、自分の事業や好みについて理解してくれているため、適切なデザインを提案してもらえます。
加えて親しい仲ということもあり、遠慮なく自分の要望を伝えられるのもメリットです。
ただし友人に依頼する場合でも払う報酬はきちんと決めましょう。
親しい関係に甘えて報酬なしで依頼するとトラブルに発展するため、必ず相手と報酬の話はしておくべきです。
フリーランスの名刺作成・デザインの相場はいくら?
フリーランスとして名刺を作成する場合、どの工程を外注するか、自分で行うかで予算相場が異なります。
名刺作成に必要な工程はおおまかに下記の流れです。
- 内容・枚数・素材などの与件整理をする
- イラストやロゴを作成する
- デザインする
- 印刷する
名刺作成やデザインの相場を表にまとめると以下の通りです。
自分で作る場合 | 業者利用の場合 | 個人に依頼する場合 | |
---|---|---|---|
印刷費用 | 1枚10~100円 | 1枚10~100円 | 1枚10~100円 |
デザイン費用 | 基本無料 (有料ツール利用なら1,000~20,000円) | 3,000~50,000円 | 5,000~30,000円 |
ロゴ作成費用 | 無料 | 50,000~300,000円 | 10,000~200,000円 |
イラスト作成費用 | 無料 | 5,000~30,000円 | 3,000~20,000円 |
まず自分で作成する場合、デザインから印刷まで全て自分でやる場合はほぼ無料です。
ただしデザインツールの有料オプションを利用する場合、安いもので1,000円前後、プロ級のプランで1~2万円程度掛かります。
続いて業者を利用する場合、印刷費用で1枚10~100円、デザイン費用で3,000~50,000円が相場です。
ただし印刷会社の場合は、デザイン会社の7割程度の金額が設定されています。
代わりに修正できる回数の上限が決まっているため、デザインにこだわりたい場合はデザイン会社に依頼するのがおすすめです。
さらにクラウドソーシングサイトなどで個人に依頼する場合、相手によってスキルが異なります。
何人かに相談したり相見積もりを取ったりしながら、最終的に依頼する人を決めると良いでしょう。
次の章からはおすすめのツールや業者も紹介しますので、合わせてご覧ください。
フリーランスの名刺の自作でおすすめのツール3選
自作でフリーランス用の名刺を作る場合、おすすめのツールは以下の3つです。
- Canva
- スタプリ名刺
- ラベル屋さん
Canva
出典:Canva
「Canva」はネット上で簡単に画像の作成や編集ができます。
スマホアプリ版もあるため、外でも簡単に名刺を作成できるのがメリットです。
テンプレートだけでも数千種類と豊富に用意されているため、デザインスキルに自信のない方も心配ありません。
しかも自分で撮影した画像を取り込んで使えるため、顔写真や作業部屋の風景も題材にできます。
印刷方法も設定できるため、印刷の準備に向いている点でも便利です。
スタプリ名刺
出典:スタプリ名刺
「スタプリ印刷」も、オンラインで名刺を作成できます。
ただCanvaと異なり名刺に特化している上、名刺作成に関するコンテンツも豊富です。
名刺を作るのが初めてという方にとって非常に参考になります。
名刺のテンプレートも500種類と多めです。
一般のビジネス用以外にも、士業・自動車関連・飲食業など様々な職種に特化した名刺まで作れます。
自由編集ツールが用意されていて、デザインから印刷まで全てオンラインでできて便利です。
ラベル屋さん
出典:ラベル屋さん
「ラベル屋さん」は、ラベルシールやカード製品のデザインで長年愛されてきたサービスです。
無料会員登録を済ませておけば、Web版・ダウンロード版のどちらか好きな方ですぐにでも作成できます。
無料テンプレートも5,000種類以上用意されているため、好みのデザインを選ぶ際に便利です。
一から新規作成できるため、好みのテンプレートがなくても問題ありません。
印刷の際も用紙を決められるため、プリントアウトの準備も気軽にできます。
フリーランス・個人事業主の名刺作成でおすすめの業者4選
フリーランスや個人事業主の名刺を業者に依頼する際、業者選びで悩みますよね。
特におすすめの業者が以下の4つです。
マヒトデザイン
出典:マヒトデザイン
「マヒトデザイン」は、テンプレートが500種類で、色も豊富なバリエーションから選べます。
また箔押し加工やエンボス加工のような凝ったデザインもできるため、少しデザインにこだわりたい方にもおすすめです。
自分でデータを用意したい方も、Adobe IllustratorやPowerPointから入稿できるため、そのまま活用する際に便利です。
加えて今使っている名刺を追加したい場合も、「そっくり印刷」サービスで現物の写真から印刷できます。
他にも印刷料金が100枚単位で最低110円と破格に安い点もメリットです。
ラクスル
出典:ラクスル
「ラクスル」は様々な印刷物のデザインやプリントアウトに対応しています。
名刺のデザイン・印刷も可能で、サイズも日本で一般的な55×91㎜のほかに欧米サイズや小型サイズまで選択できるのが特徴です。
また作る名刺の材質も、ケント紙やマット紙など様々な種類から選べるため、肌触りにまでこだわって作りたい方に向いています。
テンプレートも約400種類と多い上に、100枚単位で500円前後で作れる割安なところも魅力です。
デザイン名刺.net
出典:デザイン名刺
「デザイン名刺.net」は、品質の高さが売りの名刺作成サービスとして知られています。
起業家向け・クリエイター向けとフリーランスらしいものから、一般的なビジネス向けや就職活動向けなどシーン別の種類が豊富です。
加えてテンプレートはプロのデザイナーが自ら作成しているため、こだわりのあるデザインを活かした名刺を作れます。
台紙も合計22種類も用意されている上に、細かい色の調整までできて便利です。
テンプレートと組み合わせれば、より個性的な名刺を作る上で役に立ちます。
名刺工芸アンドユー
出典:名刺工芸アンドユー
「名刺工芸アンドユー」は、個性を思い切り表現した名刺を作る上でうってつけです。
一般的な名刺だけでなく、切り抜き名刺・スライド名刺・木目調の名刺など変わり種のものまで作れます。
ただかなりユニークな出来に仕上がる場合があるため、渡すかどうかは相手に合わせて判断しましょう。
また、職種別の名刺テンプレートも50職種分用意されています。
フリーランスでも士業・ドライバー・音楽関係・講師関係などと豊富に用意されているため、自身の仕事に絡めた名刺を作る上で便利です。
フリーランスのおしゃれな名刺の参考になるサイト・サービス4選
フリーランスとして名刺を作るのなら、できるだけおしゃれにデザインしたいですよね。
デザインに自信がなくても、フリーランスのおしゃれな名刺を作る際に参考になる、サイトやサービスを4つご紹介します。
ひとり広報【名刺デザインの参考・デザイン制作依頼に】
出典:ひとり広報
「ひとり広報」は、グラフィックデザインに20年以上携わってきたデザイナーが書いているブログです。
名刺についてもデザインやレイアウトの基本を画像付きの記事で解説しており、初めて名刺を作る際の参考になります。
また記事の最後には、ブログの著者が作成したテンプレートが30種類近く紹介されているため、合わせて活用してみてください。
CARDie【名刺デザインの参考・名刺作成・印刷発注に】
出典:CARDie
「CARDie」は、レスタス名刺が運営する名刺作成ツール及びブログです。
ブログ内には名刺のデザインで役に立つ本をまとめた記事もあるため、デザインにこだわった個性的な名刺をじっくりと考案したい時の情報集めに使えます。
レスタス名刺でも200種類以上のテンプレートが用意されており、「ビジネス」「クリエイティブ」など9種類のタグで絞り込めます。
特に気になるタグで絞り込めば、名刺をデザインする上で参考になるでしょう。
名刺名人
出典:名刺名人
「名刺名人」には、デザイン名刺作成ツールに使える約400種類のテンプレートが用意されています。
「フリーランス名刺」のカテゴリーもあり、Webライター・システムエンジニア・通訳向けなど様々な職種に対応しているのが特徴です。
最初に作る上で、フリーランスが使う名刺のイメージを掴む上で役に立ちます。
他にもSNS上で使える「SNS友だち倍増名刺」や星占い師に向いている「星座名刺」もあるため、自身のビジネスに合わせて参考にしたり作ったりできます。
電脳名刺サービス
出典:脳名刺サービス
「電脳名刺サービス」も、フリーランス・個人事業主向け名刺のカテゴリーがあります。
鮮やかなデザインが入った種類のテンプレートも豊富に用意されているため、フリーランスらしい名刺を作る上で便利です。
合わせてテンプレートの上側には、掲載するのにおすすめな内容の説明もあります。
フリガナや個人情報の扱い方など、フリーランスの名刺作成に欠かせないポイントを押さえてあるため、合わせて参考にしてください。
【参考】著者の名刺作成の体験談
フリーランス・個人事業主が名刺を作成する際、どのような流れで作るのか気になりますよね。
最後に著者の名刺作成の体験を書いておきますので、ぜひ参考にしてください。
ちなみに著者の基本情報は以下の通りです。
- 職種:Webライター(2017年1月に開業し、2023年末現在7年目)
- 名刺作成歴:2回
- 名刺作成の時期:2020年9月・2021年8月(更新)
名刺作成のきっかけ
名刺を作成しようと決心したのは、2019年3月の大手クラウドソーシングサイト運営会社のイベント(懇親会)がきっかけでした。
イベントには100名程度のフリーランス・個人事業主や、これからフリーランスを目指そうとする方が参加していました。
参加者はお互いに名刺を交換していましたが、その中で著者は名刺がなく、なんとなしに気まずさを覚えていました。
加えて名刺を持っていなかったことで、相手にも自身のことをあまり深く知ってもらえませんでした。
そのことがあって以来名刺を作りたい気持ちを抱くようになりました。
ただ当時は収入面で余裕がなく、とても名刺作成にお金を回す余裕がない状態でした。
しかも翌2020年にコロナの流行で収入が前年度より激減しました。
ただ6月になって持続化給付金約86万円を受け取れたため、「これで名刺にお金回せるかも」ということで、名刺作成に乗り出しました。
最初の作成サービス利用・依頼
名刺作りに取り組んだのは2020年11月から12月に掛けてのことでしたが、最も悩んだのが業者選びでした。
いくら持続化給付金をもらっていたとはいっても、なるべく安く作れるところで探すことにしました。
「名刺作成 安い」で検索したところ、マヒトデザインが100枚で最低110円から印刷できることを知りました。
しかも用意されているテンプレートを使って自分でデザインすれば、印刷代だけで済むということでしたので、マヒトデザインを使うことにしました。
テンプレートは全部で何百種類もあったため、自分の好きな緑色に絞って探しました。
できれば黄緑色テンプレートを使いたいと思い、見つけたのが以下の写真のものです。
出典:マヒトデザイン
デザインを決めた後、編集ツールを使って作成に取り掛かりました。
当時作成した名刺のデザインは以下の通りです。
表面:
- 屋号
- 職種(具体的な説明付き)
- 名前:ペンネームと本名
- 連絡先:メールアドレス・チャットワークのアカウント・クラウドワークスやランサーズのアカウント・noteのURL
裏面:
- 業務内容や得意分野
- コンテンツの執筆に関する内容
- 構成作成関係の内容
- 執筆経験のあるジャンル
作成した後は100枚分を935円で発注し、印刷代を銀行振込で支払いました。
完成した名刺の受け取り
印刷代を支払った後、マヒトデザイン側からデザインの確認メールを受け取りました。
一応確認して特に問題はなかったので、何も返信はしませんでした。
合わせて当日中にデータを確認した旨のメールを受け取り、「いよいよ印刷だな」と思いながら、数日後に届く予定の名刺にワクワクしていました。
名刺は5日後に自宅に届きました。
なおヤマト運輸のメール便で発送されたため、自宅のポストに直接投函する形で届いていました。
さすがに100枚分も印刷すると、そこそこ厚みがあるところにも驚かされました。
しばらく後に別業者で再作成
最初に名刺を作成してから1年半程度経った2021年7月、内容も色々と変更になったため、名刺を全面的に更新しました。
ちなみに業者も別のところ(現在はサービス終了)を利用しました。
より落ち着いたデザインのテンプレートがあったためです。
変更した部分は以下の通りです。
- デザイン:黄緑色ベースの水玉模様のものから、深緑色に本や羽ペンが入ったものに変更。
- 連絡先:noteの更新を止めたため、noteの部分は取り消しに。
- 裏面の業務内容や得意分野に関する内容を大幅に変更。
変更後に印刷を申し込みましたが、じきにコロナが落ち着いて名刺交換の機会も増えると思い、前回の倍の200枚を発注しました。
ただ今思うと、200枚も発注しない方が良かったかもしれません。というのも、200枚の名刺は発注後まもなく届きましたが、その後で配った名刺の数が今でも50枚前後だからです。
コロナも落ち着いて生で名刺を交換する機会も増えてきましたが、名刺はよほど頑張らないと減らせないことにも気付きました。
しかも2023年になってからFP資格を取ったこともあり、来年(2024年)また名刺の更新を予定しています。そう考えると、150枚も無駄になってしまうのは少し心残りですね。
皆さんは名刺を作る際は適度な数を用意するように心がけてください。
名刺を活用してフリーランスの働き方に活かそう!
名刺は、フリーランスでも取引先や同業者とやり取りする上で欠かせないツールです。
ただ違いとして、フリーランスや個人事業主の場合、会社員と異なり名刺は自分で作る必要があり、自由にデザインできます。
フリーランスは会社員の以上に自分をアピールする必要があります。
ぜひ印象に残る名刺を作って、商談や交流会の際にフル活用してみてください。